目次
第1部 LGBTQ+の基礎知識(LGBTQ+のクライエントに会う前に;LGBTQ+の歴史と現状;LGBTQ+についてのさまざまな概念;性的指向をめぐる問題―同性愛・バイセクシュアルの理解とメンタルヘルス;性自認をめぐる問題―トランスジェンダー・性別違和の理解とメンタルヘルス ほか)
第2部 LGBTQ+への支援と臨床実践(性的指向に関する発達段階別の悩みや課題とその対応;性自認に関する発達段階別の悩みや課題とその対応;家族への関わり―親の反応と親への支援;LGBTQ+に肯定的で敏感になる)
著者等紹介
葛西真記子[カサイマキコ]
大阪大学大学院人間科学研究科博士課程(前期)修了、University of Missouri,Columbiaカウンセリング心理学博士課程修了(PhD)。現在、鳴門教育大学心理臨床コース臨床心理学領域教授、SAG徳島(徳島県のセクシュアル・マイノリティ活動団体)代表。臨床心理士・公認心理師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いとう
4
性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン(日本精神神経学会 性同一性障害に関する委員会)やトランスセクシュアル、トランスジェンダー、ジェンダーに非同調的な人々のためのケア基準(WPATH)があるが、本書は心理支援に特化してまとめられている。概念整理、歴史、各セクシュアリティが直面する問題、老年期も含む各発達段階の生きづらさ、アセスメント、家族や兄弟支援、各セクシュアリティ間で生じる葛藤などなど。想定事例が書かれ、どのような関わり方(関係の結び方)がふさわしいのかを詳解しており、非常にわかりやすい。2024/07/12
いとう
3
再読 診察室、相談室が安全な空間であるために、支援者には、気づき、知識、スキルだけでなく、動機付けが必要である。2025/03/10
空白少女
3
国内外の先行研究が多岐にわたってまとめられてて非常に良い…(しみじみ) マイクロアグレッションやスティグマについての言及もあった。家族支援やセクシュアリティ受容の発達段階はこの本でほぼ初めて知ったので、読めて良かったと思う。 個人的には性的マイノリティに対するバックラッシュ言説とその対処も知りたかったけど、それもある意味スティグマのひとつと言えるかもしれない。2023/06/14
takao
1
ふむ2024/08/26
オラフシンドローム
0
★★★☆☆ 基本的な知識とまだ分かっていないこともきちんと書いてある。 関わりを間違えるとゲイになってしまうのでは?という親の不安。 今だに治療が必要、治療で変わると思っている人がいることに驚く反面、彼らの生き辛さも感じる。 2025/03/04