出版社内容情報
大人気作家・中田永一、まさかの書き下ろしシリーズ、ついに完結!
大好きなアニメの悪役・城ヶ崎アクトに転生した僕。ヒロインの葉山ハルの死が近づく中、僕はハルと彼女の母の写真について調べていた。本当にそこに写っているのはハルなのか? 僕は写真を元に、神(シナリオライター)が残した生存ルートを求め旅に出るが、取り巻きの桜小路と出雲川までついてきて……。アクトよ、結末を変えろ! そして、ハルを救ってみせろ! 涙で前が見えなくなる感動の完結巻!
内容説明
大好きなアニメの悪役・アクトに転生した僕。葉山ハルの死の結末が近づく中、僕はハルが母親と撮った写真を調べていた。本当にそこに写っているのはハルなのか?僕は手がかりを元に旅に出る。そして見つけた、神が残した生存ルートとは―。アクトよ、結末を変えろ!そして、ハルを救ってみせろ!すべての景色が涙で染まる、感動の完結巻!小学校高学年から。
著者等紹介
中田永一[ナカタエイイチ]
2008年、『百瀬、こっちを向いて。』(祥伝社)でデビューし、単行本、文庫とともにベストセラーに。12年には『くちびるに歌を』(小学館)で第61回小学館児童出版文化賞を受賞
へちま[ヘチマ]
宮城県出身。アニメーター、イラストレーター、漫画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅう☆
52
両親が事故死した少年はその後施設へ。自分の人生は城ヶ崎グループに狂わされた…と思う少年がアクトやハルと一体どう関わってくるのか?懸命に治療に励むもののハルの容態はますます悪化。一方、ハル母と写真に写ってた赤ちゃんはハルじゃなかった。もしかしてハルには兄姉がいた?兄妹だとHLAが一致する確率は1/4。ハルの兄を探すべく旅に出たアクト。そんなアクトにどこまでもお供する出雲川と桜小路。もうね、この二人が本当にいい人になってくれて感動。「変わっていく原作」「失われた生存ルートを求めて」サブタイトルの展開通り。→2024/10/17
そら
25
面白かった!感動した!みんなの一途さにウルっときた。アクトはハルの命を助けるためだけに生きている。何年もかけて、命がけでハルを守る。桜小路も出雲川もアクトを支えることに必死。最後の方は、おばさん、何度も涙出そうになったわ~(/_;)。アクトの風貌に対する周りの反応、桜小路と出雲川のアクトを崇め祀る態度、3人の金持ちっぷりなんかはお笑い要素。笑って泣いて、乙一(中田永一)最高じゃないか!💝💝💝2024/07/19
ピップ
20
難病物のアニメに転生する話の完結編。結局のところ想定通りのストーリーで終わった。どんでん返しまでは行かなくても、多少のサプライズはあるものと思っていたけど淡々と終了。物足りなさもあるけれど、むしろそうそう都合のいいことって起こらないよね、というリアルを感じた。児童書だからこそこの展開は良かったように思います。出雲川と桜小路がかっこいい。一番成長したのではないだろうか。おもしろかったです。2024/05/03
なみ
18
アニメの世界の悪役に転生した主人公が、ヒロインの死を回避するために試行錯誤する話。ヒロインを救えるかもしれない可能性を見つけ、アクトは自ら旅に出る。 綺麗すぎる終わり方に、小説を読む楽しさを改めて感じることができました。ただの難病ものだったら、都合が良すぎると思われてしまう部分を、転生もののメリットによって打ち消したり、転生ものでチート能力とされがちな前世の記憶をコミカルに使ったりと、色々な巧さが光っていました。設定も伏線回収も完璧で、もっとこの作品に浸かっていたかった!と思わされるようなラストでした。2023/12/23
あっちゃん
17
完結巻!もう、どのシーンで涙ウルッたかわからないほど、そしてハッピーエンドと言えど今後のキャラ達のその後が気になるので番外編、或いはいっそ大人になったバージョンをシリーズ化して欲しいくらいだわ( ̄ー ̄)2024/03/17