出版社内容情報
カのくらしを季節ごとに追う大判写真絵本。カといえば夏の嫌われ者ですが、よく見ると美しい姿をした立派な昆虫です。血を吸うのは交尾後のメスだけ。オスは花のみつや木の樹液などを食べています。本書の見どころはカの幼虫(ボウフラ)が発育し、蛹から成虫に羽化する過程です。ごく小さなカのダイナミックな変化は驚きの連続。大迫力の大判写真でぜひ見てみてください。巻末にくわしい解説つき。
著者等紹介
中瀬潤[ナカセジュン]
1961年、宮城県生まれ。自然・昆虫写真家。仙台を拠点として昆虫を中心とした動植物の写真に取り組む。東北発の川の情報誌「アクア」に「水際大作戦」を6年間、河北新報に「東北の虫たち」を5年間連載するなど、地元に密着した活動をする一方、トビケラ、カワゲラ、カゲロウ、トンボといった水生昆虫とそれを取り巻く水環境に強い関心を持ち、30年以上撮影しつづけている
池田菜津美[イケダナツミ]
1984年、埼玉県生まれ。生き物好きのフリーエディター。動植物の図鑑や、児童書の編集に多くたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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猿田彦
5
如何にしたら蚊に刺されないか、見つけたらすぐに叩いてつぶす生き物だから、生態に目を向けたことなんてなかった。蚊の姿さえよく知らない私が、卵やボウフラに目を向けたことなんてなかった。さなぎの時期は2本の角と海老のような体でオニボウフラと呼ぶらしいが、宇宙人のような姿でちょっと可愛い。蚊の身体は足までも含む全身、黒に白いまだら模様でかっこいい。血を吸った姿は、血袋を提げているようでまるで吸血鬼だ。身近な生き物なのに、何も知らなかったことを思い知らされる。良い意味でショックを受けた本。 2023/08/09
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