出版社内容情報
佐野 洋子[サノヨウコ]
著・文・その他
佐野 洋子[サノヨウコ]
イラスト
内容説明
おにいさんは青いリボンのぼうし、わたしは赤い花のぼうし。ふたりは、どこへいくにも、お気に入りのぼうしをかぶっていました。ところが、ある日、わたしのぼうしが汽車のまどからとんでいってしまったのです―。大切なものに寄せる子どもの心情を繊細に描き出した佐野洋子、初期の傑作絵本!講談社出版文化賞絵本賞受賞作。
著者等紹介
佐野洋子[サノヨウコ]
1938年、北京に生まれる。武蔵野美術大学デザイン科卒業。主な絵本に『ねえとうさん』(小学館/日本絵本賞、小学館児童出版文化賞)、童話に『わたしが妹だったとき』(偕成社/新美南吉児童文学賞)などがある。また、『神も仏もありませぬ』(筑摩書房/小林秀雄賞)『シズコさん』(新潮社)をはじめエッセイも数多く、小説、翻訳など幅広い分野で活躍。本書で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。2010年、72歳で永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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馨
44
絵本。小さい頃ってお気に入りの物への執着って強い気がする。帽子を飛ばして失ってしまった主人公が、新しい帽子に馴染めない気持ちがなんとなくわかります。お兄ちゃんは適応能力高い(笑)。2024/02/04
anne@灯れ松明の火
19
新着棚で。風に飛ばされた帽子。新しいものは、自分のものではないみたいで、かぶりたくない。ある時、立派な形、できましたか?2022/07/23
メープル
16
愛着のある帽子が飛ばされてしまったけど、新しい帽子はなかなか馴染めず…。なんとなくわかるなぁ。時間をかけてまた自分の物になっていくのかな?2022/09/15
喪中の雨巫女。
16
《本屋》帽子好きな母のこと思い出しました。2022/06/26
spatz
11
大好きな佐野洋子さんの、1976年の絵本の新装版だということです。 何度か読み返してみたけれど、どうにもうまく言葉にできないような、切なくて、でもしっくり胸になじむようなお話だった。 大切なものがなくなってしまったときの、あの気持ち。 もうおとなになってしまった自分にも、この気持ちは何度も経験したような気がするから。 そして、何かが、また、自分の心にしっくり居場所を見つけたと思える時が、くる。いつかくる。 なくしたと思ったものは、きっと本当になくなってはいないんだろう。 #NetGalleyJP2022/06/20
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