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出版社内容情報
柴田 昌平[シバタショウヘイ]
著・文・その他
阿部 結[アベユイ]
イラスト
内容説明
1945年沖縄―当たり前の日常が、当たり前でなくなったとき、少女の命をつないだのは、ピアノの音色だった。音楽を生きる力にして戦禍を生きた女性のノンフィクション。
著者等紹介
柴田昌平[シバタショウヘイ]
ドキュメンタリー映像作家・映画監督。1963年生まれ。東京大学卒業。NHK、民族文化映像研究所を経て独立。プロダクション・エイシア代表。テレビではNHKスペシャル他ドキュメンタリー番組を多数、ドキュメンタリー映画では『ひめゆり』『千年の一摘 だし しょうゆ』など国内外の受賞作品を多数監督している
阿部結[アベユイ]
1986年宮城県気仙沼市生まれ。イラストレーター、絵本作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱるる
42
著者柴田昌平さんはドキュメンタリー映像作家さん。本書が唯一の著書。戦争のことを優しく教えてくれる児童書ですが戦争を知らない我々大人も戦争の本当を知ることができる良い物語でした。勉強が苦手だけど大好きな音楽の時間だけはのびのびできたももこちゃん。ピアノが弾きたいという夢のために一生懸命勉強して難関を突破して入ったひめゆり学園で『生きたまま捕虜になることは人間として最大の恥である』と繰返し教えられる。ひめゆり平和記念資料館はももちゃんたち、戦争を生き延びたひめゆり学園の生徒たちが寄付を集めて開いたそうです。2022/12/18
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
22
元ひめゆり学徒の与那覇(旧姓 上地)桃子さんの半生を基にしたおはなし。ピアノに憧れ、苦手な勉強を頑張るももちゃんを、戦争という時代がまきこんでいきます。ひめゆり学徒の話は他の本などでも多少知ってはいましたが、ももちゃんは当時小3、幸せなはずの成長期を戦争で「どう死ぬか」を教え込まれます…。 『 紙のピアノ / グランドピアノ / みかん箱のピアノ / 月明りのピアノ / 心をつなぐピアノ 』【第49回北海道指定読書感想文コンクール】高学年2022/08/17
れもん
16
図書館本。ふと目についた書籍を借りてきた。「ももちゃん」の半生で、ほぼノンフィクション。小学生にもわかりやすく、沖縄での戦争の有り様が描かれていた。少しずつ普段の生活を蝕んでいく。そして、それは突然に世界が変わってしまう。戦争の恐ろしさは、実際に体験していない私にとっては想像でしかわからない。でも今現在も、戦争をしている国々がある。行動はできなくても、戦争のことを考えることは止めちゃいけないなと思った。ももちゃんにとって生きる光となったピアノ。ももちゃんの憧れの『銀波』聞いてみようと思う。2023/10/17
vodka
10
戦争を取り上げたものの中でも、沖縄に関係するものをよく読んでいる気がします。ひめゆり学徒だったももちゃんの半生。章のあいだに挟まれるコラムがお話の流れを引き締めているなと感じました。御涙頂戴ではなく、起きたことを書き留めている感じなのも良いです。2022/09/07
ゆゆゆ
8
戦争を体験された方々が、その当時を振り返ることはとても大変なことと想像する。社会や世間といった見えぬ実態の誤った勢いに流されずに生きていくこと。普段から立ち止まり自分にもよくよく問いかけることを今年から心がけたい。 2024/01/06