出版社内容情報
アミの会(仮)[アミノカイカッコカリ]
著・文・その他
内容説明
隠された幻の家訓、ある一族の謎めいた掟、読まれるはずのなかった遺言…さまざまな形で残された“ラスト・メッセージ”。11人の実力派女性作家が綴る、驚きと感動のアンソロジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
170
年末から読み始めてやっと読み終えた。アミの会(仮)の新刊テーマは「ラスト・メッセージ」11の物語。近藤さんのはちょっと怖い。好みは柴田さん『猫への遺言』新津さん『十年日記』松村さん『青い封筒』特に松村さんの作品には、私も男の子を持つ母親として思い出すこともあり泣かされてしまいました。楽しみなアミの会、次はどんな作家さんの作品を読ませてくれるだろう。2022/01/03
モルク
148
アミの会、11人の作家さんたちによるアンソロジー。副題はラストメッセージ。好きな作家さんがぞろりと並び、読む前からワクワクする。そして今このコロナの時代を反映している作品も多かった。柴田よしきさんの「猫への遺言」はウルウルし、新津きよみさんの「十年日記」松村比呂美さんの「青い封筒」も感動ものだ。このところ女流作家さんたちの勢いが止まらない。身近なテーマ、心理描写など共感できる部分が多い。これからもアミの会、期待してます。2022/07/22
ひさか
143
2021年12月ポプラ社刊。書き下ろし。シリーズ8作目。11編のラストメッセージをテーマにしたアンソロジー。近藤さんの病気の伝奇的な話が興味深い。篠田さんのファンタジックなオチに感動。永嶋さんの場所と時を越えたダイナミックな展開は見事。新津さんのラストに脱帽。福田さんの推理は、秀逸。松村さんのは良い話だが、家族にやや無理感ありました。2022/04/24
タイ子
132
アミの会(仮)11人の作家によるアンソロジー。人生には何度か分かれ道や、区切りがあってまた新しい人生に踏み出す。その繰り返しかもしれない。誰かに読まれるために、または誰に読まれなくても密かにペンを走らす。11のメッセージはどれも胸を熱くする。柴田よしき「猫への遺言」はコロナで夫が急死。夫がいつか捨てようと思って書いた遺言に書かれていた本音。何が起こるか分からない今の世、気を付けましょう。福田和代「その名はハッカー」ミステリっぽくて面白い。思わず泣けたのは松村比呂美「青い封筒」若者の旅立ちに幸あれ!2022/03/19
machi☺︎︎゛
128
女性の作家さんの集まりのアミの会(仮)。今回はラストメッセージがテーマの11作品。初めての作家さんもいたけれど、テーマは一緒だけど内容は全然違うのですごく楽しめた。篠田真由美さんと松村比呂美さんは初めてだったけど他の作品も読んでみたいと思った。2022/04/19