出版社内容情報
岩田 徹[イワタトオル]
著・文・その他
内容説明
経営難にあった北海道砂川市の「いわた書店」が、2007年から始めた「一万円選書」。読者の心の琴線に触れる選書術で、生きづらさをも包み込んでくれるなど、多くの感動を生んでいる。いわた書店の哲学を伝えるとともに、話題の選書サービスを疑似体験できる1冊。
目次
第1章 いわた書店の店主になるまで(炭鉱の町に生まれて;いわた書店のはじまり ほか)
第2章 「一万円選書」の極意(「一万円選書」はこうして始まった;「選書カルテ」が果たす役割)
第3章 僕はこうやって本を選ぶ―いわた書店の珠玉のブックリスト(あなたの運命の1冊の見つけ方;あなたに読んでもらいたい本 ほか)
第4章 北海道砂川だからできる「やりたかった本屋」(北国の小さな本屋の仕事術;目の前にいる相手に集中する ほか)
著者等紹介
岩田徹[イワタトオル]
1952年北海道美唄市生まれ。いわた書店店主。札幌市から車や電車で1時間ほどにある砂川市で、家業を継ぎ90年から書店を経営。独自の選書サービス「一万円選書」が話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
200
本書を読んで、読みたい本が増えました。一万円選書の誕生のきっかけとなった岩田さんの先輩、何年か前に旅行のツアーで一緒になって、バスの席も隣で、この当時、無知で一万円選書のこと知らなくて、一万円選書の事を詳しく教えてもらいました。一万円選書以外にも、セコマとか、いろいろ教えてもらいましたのを今でも覚えてます。せっかく北海道に住んでるんだから、いわた書店に行ってみたい。岩田さんが選ぶ本はもちろん読みたい。逆に、岩田さんに読んでほしい本を自分が選書したいとも思いました。いつか、いわた書店に行くぞ!2025/02/26
trazom
163
岩田さんの選書には、優しさ、弱者への思いやり、そして、小さな励ましが共通している。苦難の半生を知って、ご自身の人生体験を通じて培われた温かさだと納得する。一万円選書のエッセンスは、「選書カルテ」を通じて、応募者一人一人の人生に寄り添い、肯定し、背中を押してあげようとする愛情にある。高みからアドバイスするのではなく、本を通じて、読者が自ら答えを導くことを信じているのも素晴らしい。「一番したいことは」と聞かれて「おもしろい本を読みたい」と岩田さん。いい本を薦めるためには、自らいい本に出会う努力が不可欠である。2022/02/16
kinkin
141
一万円選書とは特製「カルテ」をもとにあなたにあった1ま塩分の本を選書しお届けするものだt。北海道で経営難にあった「いわた書店」が2007年から初めた「一万円選書」は経営者の選書術が話題になり多くの感動を生んでいると書かれていた。私ならとどんな本が寄り添ってくれる心の琴線に触れる運命の一冊か考えてみたら、そrはない。いつもいきあたりばったりの読書でそのつながりで関係する本を読んだり読書メーターで気になった本を読んでいるので。図書館本。2022/06/10
Aya Murakami
133
図書館本。今月のフェア、新書特集の棚。 この店主さんは結構読書家だなぁ。アマゾンAIのビッグデータとどっちが強いのか?今後が楽しみ。 バブル崩壊からの出版不況はイタイ。モッキンポット積んでいるので早く読まなきゃ。2023/03/22
おたま
131
北海道砂川市にある「いわた書店」の店主である岩田徹さんが始められた「一万円選書」。「選書カルテ」というものに書き込んで送ると、一万円分の本を選び送ってくれる。その「選書カルテ」を書くということが、自分のこれまでを振り返り、自分を見つめなおすことになる。それを読む岩田さんも、そこに書かれていること、書かれていないが行間に滲み出ていることを読み取り、真剣に選書される。自分の中の気づいていなかった「自分」を岩田さんが見極め、今読むとよいだろう本を選ぶ。初めて出会う本なのに、求めていた本のように思えるのだろう。2022/02/27