出版社内容情報
子育ては「あんなに」の連続。あんなにほしがってたのに、あんなにしんぱいしたのに、あんなに小さかったのに―。日常にあふれるたくさんの「あんなに」の中で、子どもは大人になっていく―。
大人気の絵本作家・ヨシタケシンスケによる、こどもと昔こどもだったすべての人に届けたい、ちょっと目頭が熱くなっちゃうやさしい絵本。
内容説明
いつか大人になるきみへ、むかし子どもだったあなたへ。すべての家族に寄り添う絵本。
著者等紹介
ヨシタケシンスケ[ヨシタケシンスケ]
1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど多岐にわたり作品を発表。絵本デビュー作『りんごかもしれない』で第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞、第8回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を、『もうぬげない』でボローニャ・ラガッツィ賞特別賞を受賞。『つまんないつまんない』で2019年ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞に選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
429
ヨシタケシンスケは、新作をコンスタントに読んでいる絵本作家です。本日(6/15)発売の最新作を読みました。子供にありがちな変化・成長を捉えた絵本、クスッと笑えます。 https://www.poplar.co.jp/topics/52694.html2021/06/15
zero1
316
育児経験ある方なら共感する?泣けるか否かは読者次第。子の成長はあっという間。光陰矢の如し。あんなに好きだったのに…あんなに元気だったのに…良し悪しは別にして全ては変化する。それをヨシタケ流に表現。私流にアレンジ。あんなに平和な都市だったのに…今は瓦礫の山。【差別は悪い】と教わったのに…ヘイトスピーチに興奮する人々。あんなに広島と長崎について学んだのに…【日本も核武装を】という人たち。人は学ばない生き物なのか?子ども向けの本のようで大人が自らを振り返る作品でもある。あなたは過去に学ぶ人?2023/01/13
あきら
261
すごく感動してしまいました。それもかなり。 子供はきっと、ふーん、で、大人は、じーん、て感じだな。 絵本てすごいなぁ。2021/07/22
美紀ちゃん
228
人生あっという間。 しみじみしちゃう。 孫なの? 今を大切に生きて行きたいと思える本。2021/07/01
いつでも母さん
222
一人で大きくなったわけじゃない。あんな事、あんな言葉、あんな思い…色々あって今。子育て中のお母さんには指針に。子離れしたお母さんには(私はここ!)懐かしい思い出に。ヨシタケシンスケさんは琴線に触れる。「あんなに」と「まだたりない」、そんな感情を沢山積み重ねて人の営みは続いて行くのだろう。「あんなに わかかったのに もう こんな」あぁ、愛しい時間が指の隙間からこぼれ落ちていく… 2021/07/06