天使と悪魔のシネマ

個数:
電子版価格
¥1,760
  • 電子版あり

天使と悪魔のシネマ

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月02日 20時57分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 247p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591169025
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

結婚を控えた地下鉄の運転士、酔って駅のホームに立つDV男、仕事を辞め恋人も失った無職の若者……狙いをつけた人間の行動に絶妙なタイミングで介入し、運命の調整をはかる天使と悪魔。関りがないように見えていた登場人物たちを背後で接近させ、より合わせ、人間たちが気づいていないもうひとつのドラマを浮かび上がらせていく――。怖いのにちょっと笑ってしまう運命の舞台裏、天使と悪魔がつむぐ「ふつうの人たち」の物語。

「うまいことを言ってるが、君は悪魔なんだろう?」
望まぬ未来を告げられた人間は驚き、ささやかな抵抗を試みるが、運命からは逃れられない。彼は数秒後に死ぬ。だが、ちょっとした余地がないわけではない。結果には幅があり、その余地をついて仕事をするのが天使と悪魔だ。誰かが左に踏み出そうとする足を右へちょっとずらす、それくらいのことをする。狙いをさだめ、タイミングさえ間違えなければ、それなりに効果がある。かといって天使も悪魔もさほど華々しくはない。天使はフリーターと区別がつかないこともあるし、悪魔だって時々しくじる。
この物語にはいろんな人物が登場する。みんな明日があると思って生きているが、天使や悪魔から見ればそうではない。運命の岐路に立っているとも知らず、彼らが次の一歩を歩みだすとき、天使と悪魔は現場に急行するのだ。
独立した読み心地をそなえる10話からなるこの小説は、進むにつれ、遠くにいた人間が近づき、裏が表になって、物語は新たな相貌をあらわす。なぜなら、これは天使と悪魔がつむぐ物語だから。日常なのに異界、温かいのに容赦ない。2019年本屋大賞2位のベストセラー『ひと』とはまた違った味わい、小野寺史宜の新たな傑作エンタテインメント小説。


目次

レイトショーのケイト・ショウ
天使と一宮定男
悪魔と園田深
今宵守宮くんと
カフェ霜鳥
ほよん
LOOKER
おれ、降臨
宇宙人来訪
中津巧の余生

内容説明

悪魔の失敗が許されるのは3回まで!?ひとの運命は変えられないが、ちょっとした「調整」はできる。調整に値すると判断された人のもとへ天使が、あるいは悪魔が急行するのだ。彼らの仕事によって見知らぬ隣人たちの運命が背後で接近し、作用しあい、思いがけぬ物語と織りなされていく―。著者ベストセラー『ひと』とはひと味ちがった魅力、ファンタスティックストーリー!運命の裏事情、教えます。

著者等紹介

小野寺史宜[オノデラフミノリ]
千葉県生まれ。2006年『裏へ走り蹴り込め』でオール讀物新人賞を受賞。2008年、『ROCKER』でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。著書に『ひと』(2019年本屋大賞2位、祥伝社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

492
2019年本屋大賞2位の『ひと』に続いて、小野寺 史宜、2作目です。著者の新境地でしょうか?初期のSEKAI NO OWARIの世界観、天使&悪魔DEATHファンタジーでした。著者は、本作のテイストよりも『ひと』のような人情ドラマが向いている気がします。 https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008325.html2021/03/24

ひさか

343
小説すばる2011年3月:天使と一宮定男、2011年8月:ほよん、2013年7月:レイトショーのケイト,ショウ、2014年9月:悪魔と園田深、ポプラ社asta* 2012年2月:LOOKER、書下ろし:今宵守宮くんと、カフェ霜島、おれ,降臨、宇宙人来訪、中津巧の余生、の連作短編。不思議な世界観で統一された霊と天使と悪魔が登場するファンタジー。インパクトありました。レイトショーのケイト,ショウでは、いったい何の話なんだと思わせながら、はっきりさせて行く展開が面白かったです。ラストには拍手喝采です。2021/04/18

ウッディ

317
思わぬ事故にあって命を落としたり、九死に一生を得たりという生死を分ける出来事の裏で活躍する天使と悪魔。そして、突然の死を受け入れられず、この世に思いを残す幽霊たちを描いた短編集。一人きりの映画館で、スクリーンの中の女優から話しかけられ、自分が事故死したことを知る1話、自分が行かなかった演奏合宿に向かう道中の事故で命を落としたメンバーたちとの会話を描いた「カフェ霜鳥」が不思議な雰囲気で好きだった。ただ、悪魔や天使の気まぐれで生死を分けるのは、命が軽さを述べているようで、小野寺さんらしくないような気がした。2021/06/29

ひめか*

275
最後に全てのお話が少しずつ繋がるような連作短編集。死をテーマにしているが、『死神の精度』のようにファンタジックにユーモラスに描いているので、怖くなくてどれも面白かった!一歩選択が変われば死んでいたかもしれないし、逆に死ななかったかもしれない。生と死の境目は身近に転がっていると感じた。死ぬ運命だったのに偶然ヤモリに助けられたり、死んだ後に球体となってこの世を見に行ったり、死んだはずの友達数人と再会したり。いろんな運命を味わえて不謹慎ながらも楽しかった。3回死ぬ運命を与えてるのに3回とも死なないのは強い笑 2022/03/02

250
死んだ人間が霊魂となって現世のゆかりの人の元を彷徨く物語。と書くと、何か禍々しさを感じさせてしまうかな、、。生きている時に伝えられなかった思いを、改めて伝えようとしても霊魂となっては伝えられる筈もなく、幸せを願って天に帰って行く。霊魂となって彷徨くのは未練かな、現世の自分を諦めるための足掻きかな。いずれにせよ小野寺さんだけあって、ふっと気持ち暖かくなる物語だった。2021/02/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17410915
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品