内容説明
みつば郵便局勤務七年目となった平本秋宏も、いよいよ三十歳。町の人たちからは何かと頼られる存在になっていたが、配達先でのアクシデントはいまだに驚くことばかり。一通の手紙に託された思いと街角の人間ドラマを柔らかく受け止めながら、今日も風の中をゆく―配達員の活躍を描く人気シリーズ、第6弾!
著者等紹介
小野寺史宜[オノデラフミノリ]
千葉県生まれ。2006年『裏へ走り蹴り込め』でオール讀物新人賞を受賞。2008年、『ROCKER』でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。著書に『ひと』(2019年本屋大賞2位)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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出版社内容情報
アパートの階下に、好きな作家が住んでいたら? 郵便配達員として知り得た個人情報を教えるわけにはいかないが、今日もその作家の話題になってしまい……(『階下の君は』)。届いた封筒の底が抜けていて大事なものが入ってない! 探しものは見つかるか(『あきらめぬがカギ』)。街に暮らす人々の思いを柔らかく受け止めながら、きょうも風のなかをゆく。心優しきポストマンの連作短編、人気シリーズ第6弾!