出版社内容情報
記憶の彼方から
「空の青は透徹するほどに哀しみを呼び戻す」前作『砂の襞』で、言葉と世界とのつりあいのなかにおいて、もとめつづける魂の終わりなき流浪のうたを描いた詩人が、自らの記憶の断片を軸に、人間の普遍的希求を鮮やかに描く。詩作半世紀を経てたどり着いた新たなる熟練の境地。
著者渾身の最新詩集。
小林稔[コバヤシミノル]
著・文・その他
内容説明
詩作50年を経た詩人が渾身の想いで世に問う第9詩集。
目次
榛の繁みで(死;空;闇;虚妄;摂理)
タペストリー 一~十
旅の序奏(夏の魔物;軛;返礼と祝福;仏頭;防波堤 ほか)