出版社内容情報
人は生まれることも死ぬことも自分では選べないけれど
何を纏って生きるかは選択することができる――山本文緒(作家)
夫に先立たれた麻緒、32歳。
自らも死ぬ準備をするため“死に装束を縫う洋裁教室”に通い始める。
20歳の時に気に入っていた服、15歳の頃に憧れていた服、自己紹介代わりの服…。
ミステリアスな先生による課題をこなす中で、麻緒の記憶の引き出しが開かれていく。
洋裁を通じてバラバラだった心を手繰り寄せた先に待つものは?
「本当の自分」と「これからの自分」を見つける、胸打つ傑作小説。
内容説明
夫に先立たれた麻緒、32歳。自らも死ぬ準備をするため“死に装束を縫う洋裁教室”に通い始める。20歳の時に気に入っていた服、15歳の頃に憧れていた服、自己紹介代わりの服…。ミステリアスな先生による課題をこなす中で、麻緒の記憶の引き出しが開かれていく。洋裁を通じてバラバラだった心を手繰り寄せた先に待つものは?「本当の自分」と「これからの自分」を見つける、胸打つ傑作小説。
著者等紹介
蛭田亜紗子[ヒルタアサコ]
1979年生まれ北海道出身。2008年に第七回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞受賞、10年に『自縄自縛の私』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たるき( ´ ▽ ` )ノ
44
読友さんのランキング本棚を見て、興味を持ったので購入。まずこの表紙が好き♫エンディングドレスなんて考えたこともなかったな。自分の服を自分で作ったことがないので、チャレンジしてみたくなった。少しずつ少しずつ先のことを考えられるようになっていく麻緒がとても印象的だった。またしばらくしたら読み返したい!大好きな一冊になった。2021/01/17
ピロ麻呂
37
若くして夫に先立たれ、自死を考える女性が洋裁教室で出会う人々を通じて再生していく物語。今まで読んだ蛭田作品はドロドロしたイメージがあったけど、本作品は心暖まる系。お気に入りの服を着ておしゃれしたくなりました(^o^)2020/06/13
たるき( ´ ▽ ` )ノ
36
タイトルにハッとさせられ、再読。うちに眠っているミシン、そろそろ起こしてあげなくては!自己紹介代わりの一着、私ならどんなデザインにするだろう。思いを馳せながら読むのも楽しかった。2024/09/18
小太郎
30
夫がガンで死に後追い自殺しようとしてる麻緒32才が主人公。死ぬ準備で行ったホームセンターで「死に装束を縫う洋裁教室」の張り紙を見てつい応募してしまいます。これで話の先は読めます(洋裁をしているうちに生きようとする力が湧いてくる・・みたいな)でもある意味王道ともいえる再生の話をどう読ませるかがポイント。この話は死に装束を作る前に色々な服を作ることになり、この洋裁の話というのがとても良いストーリーになっているし。教室の仲間や麻緒のバックボーンなど中々読ませる話になっていました。★3.52024/11/08
マロン
28
決して嫌いな作家じゃないのに、なかなかページが進まず、ちまちま読んで3週間もかかってしまった。なんでだろう。2022/01/27