出版社内容情報
三年間引きこもっていた鈴木家の長男・浩一が突然この世を去った。母の悠子はショックのあまり意識を失ってしまう。浩一の四十九日の日、父の幸男と娘の富美は、意識を失ったままの悠子の今後について話し合っていた。そんな中、悠子が病室で意識を取り戻す。しかし、悠子は浩一の死を覚えていなかった……。各種映画賞に輝いた傑作を監督自らが小説化。突然自死した長男と向き合う家族の姿をユーモアたっぷりに描く。
内容説明
三年間引きこもっていた鈴木家の長男・浩一がある日突然この世を去った。母の悠子はショックのあまり意識を失ってしまう。浩一の四十九日の当日に意識を取り戻すが、悠子は浩一の死の記憶を失っていた。「浩一は?」と尋ねる悠子に、浩一の妹である富美は「お兄ちゃんはアルゼンチンにいる」と咄嗟に嘘をつく。母のために家族総出で「浩一の死」を偽る日々が始まった…。死と向き合い、生きることを模索する家族の姿を描いた物語。
著者等紹介
野尻克己[ノジリカツミ]
1974年生まれ。埼玉県出身。大学卒業後、映画界に入り、日本映画界を牽引する監督たちの現場で助監督を務める。自ら手がけたオリジナル脚本『鈴木家の嘘』で長編劇映画監督デビューを飾る。同映画で第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門・作品賞、第23回新藤兼人賞・金賞、第73回毎日映画コンクール・脚本賞、など数々の賞を受賞。第92回キネマ旬報ベスト・テン・日本映画ベスト・テン第6位。『鈴木家の嘘』が初の小説執筆となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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