出版社内容情報
大きな暗い森に貧しい木こりの夫婦が住んでいた。きょうの食べ物にも困るような暮らしだったが、おかみさんは「子どもを授けてください」と祈り続ける。そんなある日、森を走りぬける貨物列車の小窓があき、雪のうえに赤ちゃんが投げられた――。明日の見えない世界で、託された命を守ろうとする大人たち。こんなとき、どうする? この子を守るには、どうする? それぞれが下す人生の決断は読む者の心を激しく揺さぶらずにおかない。モリエール賞作家が書いたこの物語は、人間への信頼を呼び覚ます「小さな本」として、フランスから世界へ広まり、温かな灯をともし続けている。
内容説明
大きな暗い森に貧しい木こりの夫婦が住んでいた。きょうの食べ物にも困るような暮らしだったが、おかみさんは「子どもを授けてください」と祈り続ける。そんなある日、森を走りぬける貨物列車の小窓があき、雪のうえに赤ちゃんが投げられた―。明日の見えない世界で、託された命を守ろうとする大人たち。こんなとき、どうする?この子を守るには、どうする?それぞれが下す人生の決断は読む者の心を激しく揺さぶらずにおかない。モリエール賞作家が書いたこの物語は、人間への信頼を呼び覚ます「小さな本」として、フランスから世界へ広まり、温かな灯をともし続けている。
著者等紹介
グランベール,ジャン=クロード[グランベール,ジャン=クロード] [Grumberg,Jean‐Claude]
1939年、パリ生まれ。劇作家、児童文学作家。フランス演劇界で最も権威あるモリエール賞を6度受賞、アトリエ工房でユダヤ人生存者が経験を語る「L’Atelier(アトリエ)」や「Zone Libre(非占領地帯)」でそれぞれモリエール賞最優秀作家賞はじめ、パリ市グランプリ、アカデミー・フランセーズ演劇部門賞などを受賞。ほかにも多くの作品がSACD(舞台作家・作曲家協会)グランプリ、批評家組合グランプリなどを受賞し、舞台で再演、再々演されている。映画では、フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞で最優秀脚本賞を受賞(2003)。フランソワ・トリュフォー監督作品でセリフ作者としても活躍。近年は子どもや青少年のための作品にも力を入れ、フランス教育省発行の児童文学者リストにその名が掲載されている
河野万里子[コウノマリコ]
上智大学外国語学部フランス語学科卒。訳書多数。上智大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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