出版社内容情報
森絵都、令丈ヒロ子、冲方丁、俵万智、ドリアン助川、阿川佐和子、茂木健一郎ら作家44名が、10代の悩みに本気で答える一冊。
内容説明
森絵都、冲方丁、俵万智、令丈ヒロ子、ドリアン助川、阿川佐和子、茂木健一郎―44名による本気の人生相談!
目次
第1部 自分のことに悩んだとき(カラダのこと;ココロのこと)
第2部 人間関係に悩んだとき(学校のこと;恋愛のこと;家族のこと)
第3部 将来に悩んだとき(お金のこと;進路のこと)
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シャコタンブルー
33
10代の切実な悩みを著名な作家や翻訳家が、それに答える。回答者は浅田次郎さんや森絵都さん等、名だたる人が多いが半数以上は知らない人だった。「カラダのこと」「ココロのこと」「学校のこと」「恋愛のこと」「家族のこと」「お金のこと」「進路のこと」のパートに分かれているが、いつの時代でも同じような悩みは尽きないと感じた。回答者の中にはありきたりの回答をする人もいたが、ドリアン助川さんの回答は自身の体験も織り込み、優しさと素朴な愛が感じられ共感できた。濱野京子さんの具体的なアドバイスの真摯な姿勢も素晴らしい。2020/01/06
kayo
22
中3息子の朝読書用に選書。読みやすく、ためになったのか早々に読み終えたようです。思春期の悩みに錚々たる著名人が、優しく厳しく大胆に質問者の立場になって回答するこの一冊。悩んで動けなくなっている若者へ、視野を広げたり、視点や立ち位置を変えたり、一人で抱えず声に出したりすることで開ける道があることを回答者は丁寧に綴ってくれています。先に読んだ『シン・スタンダード』のように、常識の枠を定めず、他者や他の社会や世界を知って柔らかに生きれたらいい。親や経済的なことで悩む若者の質問は心が痛みます。2024/06/10
HISA
17
☆☆☆さすが作家さん、若者の悩みにそれぞれの持ち味で納得の回答。悩みがなくても、グッと刺さる言葉があるはず。下重暁子さんの「環境のせいにして自分を甘やかしてはいけません。自分が変わると環境も変わりますが、環境が変わっても自分は変わりませんよ。」浅田次郎さんの「存在意義を発見せよ。努力を持続せよ。他者を頼るな。明日の栄光を信じよ。」の言葉に唸りました。2024/01/28
一葉
12
図書館で飾ってあったのを見てその場で読了。今までに感じたことのある若者特有の悩みに対して作家や著名人らが言葉を添える。お守りのような言葉が散りばめられていて、いつでも読める場所に置きたいと思った。温かくて、そっと大丈夫と言ってもらえているような。文章は人を現すとはこのことかと。文章に人となりを感じ、興味深かったです。俵万智さんの文章が心に残りました。2021/09/24
Ayakankoku
12
作家たちが、10代の悩みの解決策を考えていくエッセイ集。10代の子達に、この声が届くと良いなと思う。2020/02/15