いとうひろしの本 おいかけっこのひみつ―しましまとたてがみ

いとう ひろし【作】

ポプラ社（2020/01発売）

• サイズ A5判／ページ数 64p／高さ 22cm
• 商品コード 9784591164754
• NDC分類 E
• Cコード C8093

出版社内容情報

足の速さがじまんのライオンが、おどろくほど足の速いシマウマをおいかけました。ところが、シマウマが速く走りすぎた勢いで、体のしまもようがはがれて、ライオンの体にはりついてしまいました！　元通りになるために、今度はシマウマがライオンをおいかけます。すると、ライオンのたてがみがはがれて、シマウマにはりついてしまったのです！　シマライオンとタテガミウマになった２匹は、なんとか元通りになろうとしますが……。
おいかけっこが大すきなライオンとシマウマが、たてがみとしまもようが入れ替わったことで知った秘密とは？
ユーモラスなストーリーの中に、発見がいっぱい！　クスリと笑って深く考えさせられる、いとうひろしの童話。

内容説明

よわいものをおいかけるのがだいすきなあしのはやいライオンと、だれにおそわれてもつかまらないあしのはやいシマウマが、おいかけっこをはじめたら…、とんでもないことがおきてしまったのです！そして、ライオンとシマウマがしっただいじなひみつとは？

著者等紹介

いとうひろし［イトウヒロシ］
伊東寛。１９５７年、東京に生まれる。早稲田大学教育学部卒業。作品に『ルラルさんのにわ』（絵本にっぽん賞）をはじめとする「ルラルさん」シリーズ『くもくん』（日本絵本賞読者賞）（以上ポプラ社）『おさるのまいにち』『おさるはおさる』（ともに路傍の石幼少年文学賞）『おさるになるひ』（ＩＢＢＹオナーリスト）『だいじょうぶだいじょうぶ』（講談社出版文化賞）（以上講談社）『マンホールからこんにちは』（児童文芸新人賞）（徳間書店）他、多数がある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[☆よいこ]

児童書。足の速いことが自慢で悠々としているシマウマと、弱いものを追いかけて楽しんでいるオスのライオンが追いかけっこをはじめた。シマウマが逃げライオンが追う。するとシマウマのシマが落ちてライオンに張り付いた。こまった二人は入れ替わって追いかけっこすると、今度はライオンのたてがみが落ちてシマウマに張り付いた。お互いの苦労を知り自分らしさを見つめる動物たち。▽ちょっとくどいかもしれないが、読書感想画には向いているかも。

2020/02/07

[美紀ちゃん]

すごい！シマウマのシマが取れてライオンにくっついた。困る。じゃ逆においかけっこしてみたら元に戻る？とチャレンジしたらライオンのたてがみがシマウマにくっついた。困る。しましまのライオン。たてがみがあるしまのないシマウマ。立場が変わり獲物に狙われたり恐れられたりお互いの気持ちがわかる。深い。

2020/03/03

[ほんわか・かめ]

のほほんと草を食んでるのんきなシマウマ。サバンナを駆け回り獲物を狩るライオン。ひょんなことから立場が入れ代わり、相手の置かれた状況を知ってしまうことに。どちらも生きるために一生懸命！何も考えずのほほんとしてるわけではないし、好き放題に獲物を追いかけ回してるわけではない。野生動物の世界はいつだって正真正銘のサバイバルだ！　2.3年生〜〈2020/ポプラ社〉

2023/05/20

[絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく]

南の島の草原で、弱いものを追いかけるのが好きなオスライオンと、誰に襲われても捕まらないくらい足の速さが自慢のシマウマ。両者のおいかけっこは、とんでもないことが起こってしまいます。「にげて おいかけて、にげて おいかけて、にげておいかける」と何度も追いかけっこしますが、元通りになれるかな？

2020/02/14

[遠い日]

何かを為すときに、それが相手がいることであれば、いい加減な気持ちや遊び半分で、やってはいけない。過剰な自信は身を滅ぼすし、何より相手をないがしろにすることは、自分もだいじにしないということになる。いい話です。

2020/03/02