ポプラせかいの文学
希望の図書館

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  • サイズ A5判/ページ数 203p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784591164198
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

出版社内容情報

シカゴの町で偶然見つけた、大きな図書館。そこは、すべての人が自由に入れる図書館だった……。

内容説明

一九四六年、アメリカ。「黒人は、図書館に入れてもらえない」と、ラングストンの母さんは言っていた。しかし、引っ越してきたシカゴの町で、ラングストンは、だれもが自由に入れる図書館をみつける…。

著者等紹介

クライン・ランサム,リサ[クラインランサム,リサ] [Cline‐Ransome,Lesa]
アメリカの児童文学作家。画家の夫ジェイムズ・ランサムと一緒に、絵本を多く手がける。初めての小説『希望の図書館』は2019年度のコレッタ・スコット・キング賞(アフリカ系アメリカ人作家によって書かれた、優れた児童・ヤングアダルト向けの作品に贈られる賞)の作家部門で次点を受賞、また、スコット・オデール賞(アメリカの優れた児童・ヤングアダルト向けの歴史小説に贈られる賞)を受賞した

松浦直美[マツウラナオミ]
愛知県出身の翻訳家。早稲田大学第一文学部卒業。クリスティーズ・エデュケーション(ニューヨーク)にて近現代美術史の修士課程を修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲンキ

144
表紙に惹かれ読んでみました。ラングストンという少年が、お母さんを失い転校するも、黒人だからと苛められる。そういった中、学校の帰り道に黒人でも入れる図書館と出会い、そこでお母さんが好きだった詩人「ラングストン・ヒューズ」の詩に夢中になる。それが心の支えとなり、友達が出来たり、お父さんとも心分かち合える関係になり、最後は詩なんか全く知らないお父さんとその図書館に一緒に出かける所で終わります😂。また、ラングストンもあとで知ることだが、お母さんは自分が好きだった詩人の名前を息子につけていたのです。感動です😂 2020/02/19

ちゃちゃ

132
亡き母の大きな愛に導かれて偶然訪れた場所。かつて黒人は利用できなかった図書館で、運命的に出会った一冊の詩集。母親の死をきっかけに、米南部のアラバマから北部のシカゴへと移住した少年。彼を救ったのは同名の詩人ラングストン・ヒューズの詩。詩の言葉は少年の抱える大きな喪失感と孤独に寄り添い、心を解き放ってくれた。喧騒に満ちた都会暮らしが、独り心静かに本と向き合う喜びの日々へと変わってゆく。図書館や本との出会いが、少年の再生と成長を促し、世界を彩り豊かにする。そのさまを瑞々しい筆致で描いた素晴らしい作品だ。2020/03/13

アン

114
大好きな母親を病気でなくし、故郷アラバマからシカゴへ父親と移り住んだ黒人の少年ラングストン。新しい環境に馴染めなく、父親にも本心を伝えられず…。そんな時、誰もが利用できる図書館に出会い、自分と同じ名前の詩人をみつけ詩に夢中になりはじめます。「ぼくだけに話しかけている感じ…ぼくのことをわかってくれている感じがする…」愛する母親が導いてくれた世界。本の存在が支えとなり、希望と勇気を胸に抱き、喪失の痛みから救われることに。自分の大切な心の居場所を見つけ、周囲の人々との関係も変化し成長していく少年の物語です。 2020/01/19

けんとまん1007

113
人は、やはり居場所が必要な生き物だと思う。それも、安心していられる居場所を。図書館もその一つになりうる場所。本を通して世界が広がり、そこに集う人との関りをもとに、つながりも広がる。2020/02/15

ゆみねこ

92
読み友さんの感想から。素敵な1冊でした。1946年のアメリカ、母を亡くしたラングストン少年は、父と共に南部アラバマから北部のシカゴに引っ越した。馴染めない都会の生活、南部出身をからかういじめっこ。居場所のなかった少年が見つけたのは誰もが自由に入れる図書館だった。同じ名前をもつ詩人との出会い。私たちはなぜ本を読むのか?2020/04/18

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