文春文庫<br> 祝婚歌〈下〉

文春文庫
祝婚歌〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 311p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167168414
  • NDC分類 913.6

内容説明

東京の成城と軽井沢に会員制のコートを持つ向井テニスクラブは、この世界では名門中の名門である。経営者の娘・池田忍は父ゆずりのワイン好きが昴じてフランス語教室に通いはじめた。世間知らずの幸せな専業主婦が、娘の無謀な恋に夫や弟の不倫関係に、たじろぎ振り廻されつつ自らの愛にめざめてゆく姿を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

11
家にあるはずの下巻が見つからず、結局貸りてきました。最初に読んだ時は、事件の大きさやら恋愛やらに目を白黒させていましたが、少し大人になった今、読み返してみると感じるのは主人公忍の悲哀でした。清く正しく美しく、親に夫に子に従い、それで何もかも破綻して、やっと手に入れた愛は絶頂を迎えたところで不意に途絶えてしまう。それでも愛した人の遺物に支えられて懸命に前を向こうとするその姿は、健気というより哀しいものにしか見えませんでした。また十年たって読み返したら、また別の思いがあるのかもしれませんがいまはただ悲しいです2011/10/18

ミカママ

6
ラスト、主人公の恋人の運命、私には読めました。幸せになる感じじゃなかったよね。休みの日の暇つぶしとしては結構な本でした。2013/01/06

Yuko

0
平凡な主婦の忍は夫の不倫や娘の恋愛、弟の宗の親友の妻との不倫 その親友の自分に対する想い等複雑な人間関係の中で懸命に生きていく。結局夫とは離婚し娘はめでたく結婚。だが未練タラタラの元夫に母親を殺害されてしまう。娘の結婚生活もうまくいかなくなる。そんな中忍は弟の親友との恋に踏み出していく。が作者のお決まりのように、忍の恋は恋人の死という形で終わってしまう。それでも忍は力強く生きていく2025/05/02

coron

0
上下1日で読みました。 なんでこんな哀しいラストにしたんでしょうか。 懸命に生きた2人のこれからくらい温かく幸せなものにして終わらせて欲しかった。あまりに過酷過ぎて..。 ラスト以外は時代を特に感じることもなく楽しく読めました。 2019/05/09

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