内容説明
相手の気持ちに人並み以上に共感しすぎてしまい、自分の感情をコントロールできなくなってしまう「エンパス(共感能力者)」の根暗高校生・シンヤ。その能力により自身の本心を見抜かれたことで彼を好きになってしまった少女・まひる。特殊な能力ゆえに他人に心を閉ざしていたシンヤは、超絶ポジティブなまひるの真正直な愛によって少しずつ変わっていく…。ふたりの波乱万丈な恋模様を笑いと涙たっぷりに描く青春ラブストーリー。ピュアフル小説大賞金賞受賞作!!
著者等紹介
中山おかめ[ナカヤマオカメ]
1985年生まれ。宮城県仙台市出身。2018年、ピュアフル小説大賞にて金賞を受賞し、『彼女の気持ちはわかっても、それが恋とはかぎらない』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
37
相手の気持ちに人並み以上に共感してしまう「エンパス」の能力に悩む根暗高校生・シンヤ。自分の本心を見抜いた彼を好きになってしまった元気少女・まひるの恋模様を描いた青春小説。過去の苦い思い出から心を閉ざしていたシンヤが、まっすぐにぶつかってくるまひると出会い、感化されて変わってゆく展開で、彼の周囲にもだんだん人が増えて、きっかけをくれたまひるやその友人たちにもそれぞれ抱える複雑な想いや事情があって、葛藤する友人を支えながら自らの想いにしっかりと向き合ってゆく不器用な彼らの姿には応援したくなるものがありました。2019/10/05
かなかな
13
エンパスという特殊能力をもつ根暗男子シンヤとポジティブな陽気女子まひるの恋物語。雲一つない晴天のように明るく幕を開けた作品はすぐに私を虜にさせた。クスクス笑いながら、読みすすめていたが、思いがけず終盤で目頭が熱くなった。笑ったり、ほっこりしたり、じーんとしたり感情がいい意味で多方向に揺さぶられいい読書タイムとなった。各章のタイトルがその章を読み終えると深いタイトルだと思えるところも魅力の一つです。さらさらと読めるので読書タイムのブレイクにでもぜひ手にとってほしい作品!2020/11/03
ツバサ
8
ピュアなラブストーリーで読んでて頬が緩みます。息抜きに読むと良いですね。ただ、中盤までと以降だと焦点が散り散りになっていたのは勿体なかったかなーと。2019/11/12
みどり
6
タッチは軽く、でも中身はしっかりと。エンパス能力を持つ男子とそんな男の子に恋をしたハイテン女子のラブストーリー。可愛い。そして良いなあと思う台詞がいっぱいある。文体がラノベに近いので、読書が苦手な高校生が読むと良いのかもしれない。ちょっとご都合主義なところもあるけど、こういうジャンルの小説ははっきりハッピーエンドのほうが嬉しいです。掴みは子どもの駄々こねに能力発揮してしまった藤峯クン(高校3年生)の「買ってくれなきゃやだー!!!」(床バタバタ)からの顔を覆うでOK。私は電車内で唇を噛み締めました。2020/02/08
格子
4
想像していた以上に甘々な場面が多かったけど、読み進めていって、一人一人の境遇を知ると、その甘さが微笑ましいと思えるようになりました。2019/09/21