目次
なぜ世界史に宗教の知識が必要なのか
東大の入試をどのように考えればいいのか
世界の宗教は一神教と多神教に分けられる
アケメネス朝ペルシアとゾロアスター教
ギリシア哲学は後世に多大な影響を与えることになる
ローマ帝国が広めたキリスト教
古代におけるインドの宗教
古代における中国の宗教
仏教は中国化しインドからは消滅する
イスラーム教の誕生とイスラーム帝国の拡大〔ほか〕
著者等紹介
島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年、東京都生まれ。作家、宗教学者、東京女子大学・東京通信大学非常勤講師。東京都立西高等学校卒業。東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。幼少期を、東京都杉並区和田で過ごす。学生時代に宗教学者の柳川啓一に師事し、とくに通過儀礼(イニシエーション)の観点から宗教現象を分析することに関心をもつ。新宗教の研究では第一人者として、旺盛な著述活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ta_chanko
19
帝国の成立と拡大の過程で世界宗教・普遍宗教が生まれ、帝国内の人々に広まった。帝国の統制や秩序維持のために、宗教が必要だった。アケメネス朝とゾロアスター教、マウリヤ朝と仏教、漢帝国と儒教、ローマ帝国とキリスト教、ビザンツ帝国とギリシア正教、アッバース朝とイスラームなどなど。しかし帝国が衰退し滅亡した後も、宗教は地域に根づき、長く人々の生活を規定する。地土着して変容したり、腐敗に対する改革がおこったり、原点回帰の運動がおこることも多々。科学が進歩した現代においても、宗教は衰退しつつも消滅することはない。2023/06/09
紅咲文庫
16
著者が大学受験を控える娘へ講義した形。1講、2講と区切りよく進められるし年表や目次も充実している。宗教の教義についても学べるが、何よりも各宗教の姿勢や組織形態がどのように当時の情勢へ影響していったのか語られる。キリスト教が作り上げた階層型組織。一神教であるユダヤ教やイスラム教に存在する経典。宗教は帝国の拡大に乗って広がり、もしくは拡大を後押しした。帝国が滅びたあとも宗教はその地に残る。インドには歴史書がなくブッダの生涯についても推測しかできないとは知らなかった。2023/05/10
kazu4
6
宗教を理解する上でとても参考になった。 高校時代の歴史の中ではなかなか学べなかった点が多く、目からウロコであった❗️2023/10/04
乱読家 護る会支持!
4
科学の進歩により、「死後の世界」を純粋に信じれなった現代を生きる我々。 しかし、少し前の世代の人達にとって、死は死後の世界の入り口であり、死んだ後の幸せも考えて生きていた。 この世の成り立ちと死後の世界を解く宗教世界は、現実世界の延長線上にあり、神仏に嫌われることは死後の絶望を意味し、それぞれの宗教の定めは絶対的であった。 ゆえに宗教は、経済や文化よりもはるかに社会への影響が大きかった。 歴史の教科書では宗教からの影響はあまり語られていないが、本来は宗教史は世界史と一体で学ばないといけないこと。2023/08/19
Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/79a91486-ca4a-4220-9f81-ed445ae63148 2025/06/09