出版社内容情報
ジュリア・ロバーツ主演にて映画化決定！ 「ある冤罪」が私たちに突きつける世界の現実とは――大注目作がついに日本上陸！
内容説明
「ある冤罪」を着せられた看護師のルースは、若手弁護士のケネディと立ち向かうが、彼女は大きな「嘘」を隠していた―。
著者等紹介
ピコー，ジョディ［ピコー，ジョディ］ ［Ｐｉｃｏｕｌｔ，Ｊｏｄｉ］
１９９２年「Ｓｏｎｇｓ ｏｆ ｔｈｅ Ｈｕｍｐｂａｃｋ Ｗｈａｌｅ」で作家デビュー。２００４年刊行の『私の中のあなた』は大きな反響を呼び、ベストセラーとなった。０３年にはニューイングランド地方を舞台に活躍する作家に贈られる、ニューイングランド・ブックセラー・アワードを受賞
川副智子［カワゾエトモコ］
早稲田大学文学部卒。訳書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りつこ
36
しんどい…。久しぶりのジョディ・ピコー、相変わらずの読みやすさだが内容がしんどくて胸が苦しくなってくる。最後まで読み通せるか不安を感じつつ、下巻へ。2019/07/04
アヴォカド
14
こ、これは。。。一気読み中。しんどいが、どうなるのか目が離せない。下へ。2019/05/13
本の蟲
9
代表作「わたしのなかのあなた」は大好きで、作家読みしているが、あまり知られていない現代米国作家ジョディ・ピコ―。社会問題や個人の嘘を扱い、わずかな邦訳は裁判ものが多く、本作も真っ向から人種差別問題を描いた裁判もの。助産経験豊富なベテラン看護師ルースは、ある新生児の担当を親から拒否される。彼女は黒人で、赤ん坊の両親は白人至上主義者だった。しかし赤ん坊の容体が急変し、そのまま死亡。親は病院ではなくルース個人を訴え、20年勤める病院からも生贄とされた彼女と、公選弁護人の白人女性。二人が立ち向かう米国の現実（続2022/12/12
GO-FEET
7
「わたしたちの多くは“レイシズム”という言葉は“偏見”と同義だと思っている。でも、レイシズムは単に肌の色に基づく差別ではなく、だれが社会制度上の権力をもっているのかということでもある。レイシズムは、有色人種の成功をより困難にする不利な状況をつくりだすと同時に、白人には、より容易に成功できる有利な状況を与えている。こうした優位性は目に見えづらく、ましてや認められるはずもない。それこそがこの本を書かなければならない理由だと気がついた。」（著者あとがき）2019/07/12
ぶるーめん
7
黒人（本書の記載を使います）看護師のルースが、白人運動組織のタークの子供の看護を担当することで偶然起こったトラブル。ルースは収監され、白人弁護士のケネディが弁護につく。アメリカにまだまだ残る人種差別に慄然とする。人種ヘイトはもちろんだが、リベラルとされる人達も表面上であり、実は無意識に黒人を傷つけている。ケネディとルースの関係がまだ表面上で、ぶつかり合う中でそれが浮きぼりになってくる。行き過ぎたヘイト、反ヘイトの活動ばかりが目に付くが、無意識の差別を自分でもやっているのではないか。考えさせられる。2019/05/29
