ポプラ選書 未来へのトビラ<br> 名作裁判―あの犯人をどう裁く?

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ポプラ選書 未来へのトビラ
名作裁判―あの犯人をどう裁く?

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  • サイズ B5判/ページ数 215p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784591160961
  • NDC分類 K327
  • Cコード C0032

内容説明

『異邦人』『模倣犯』『羊たちの沈黙』『悪人』など、犯罪をテーマにした名作たち。そこに登場する犯罪者たちが、現実世界で裁判にかけられたとしたら?本書では、元裁判官が15の文学・映画を題材に、実際に判決を下していく。人が人を裁くとはどういうことなのか。意外と知らない刑事裁判の世界へ、ようこそ!

目次

ドストエフスキー『罪と罰』―ラスコーリニコフを裁く
ロバート・ワイズ『ウエスト・サイド物語』―「ふつうの殺人」とは何か
ジョージ・スティーヴンス『陽のあたる場所』―湖上のボート転覆は事故か偽装殺人か
カミュ『異邦人』―「太陽のせい」で人を殺したら、果たして…
ルネ・クレマン『太陽がいっぱい』―華麗なる死体なき殺人事件の結末
ルイ・マル『死刑台のエレベーター』―アリバイなき殺人容疑と完全犯罪
ジャン=リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』―無頼派不良の考えなしの警官殺しは死刑か
スタンダール『赤と黒』―男女関係のもつれによる殺人は軽いか重いか
フランシス・フォード・コッポラ『ゴッドファーザー』―マフィア、暴力団にかかわるバイオレンス殺人
アーサー・ペン『俺たちに明日はない』―未成年者の凶悪犯罪はどう裁かれるか
ジョナサン・デミ『羊たちの沈黙』―ハンニバル・レクター博士と責任能力
東野圭吾『容疑者Xの献身』―同情すべき殺人の刑罰はどこまで下がるか
宮部みゆき『模倣犯』―「決定的な一言」は本当に決定的な証拠になるか
吉田修一『悪人』―それほど悪人とは思えない凶悪犯の扱い
村上春樹『1Q84』―主人公「青豆」は死刑になる運命にあり

著者等紹介

森炎[モリホノオ]
1959年東京都生まれ。東京大学法学部卒。東京地裁、大阪地裁などの裁判官を経て、弁護士。裁判官時代には、官民交流で民間企業に1年間出向勤務した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

177
古今東西の名作に描かれた様々な殺人事件。実際に刑事裁判が行われたらどうなるか。法律家の視点で事件を解剖する。当然というべきか、ドラマとして描かれる裁判と現実の裁判には開きがあった。ドラマの目的は人間を掘り下げることにあり、人間性が重要な点としてスポットを浴びるが、現実の刑事裁判は検察の主張が正しいかどうかに焦点が絞られている。人間性は更正可能性などに検討には影響するが、検察の主張の正当性の判断には影響しないことも多いらしい。人間性が反映されないで、しばしば直感と相容れない判決となるが、理由はあるのだった。2019/07/29

雪紫

50
ミステリや罪をモチーフにした文学を、現実の法律に当て嵌まるとするなら・・・のミステリ読みなら興味を抱く題材。「太陽のせい」で有名なあれを深く状況込で説明したり、「容疑者Xの献身」についてそりゃ、その通りだけど言ったらあかん。まで、切り込む。名前だけは聞いてるけど、内容までは・・・の有名作品のネタバレ大量なので、注意。でもわかりやすいし興味深い作品。もっとあって欲しいと思うくらい。・・・しかし、作中で理不尽な罰が結構多いのがなんとも。2021/11/27

あまみ

15
内外の有名な小説や映画での犯罪(殺人)を現在の日本の刑法にのって裁くと、どんな判決になるかが描かれています。作品類は犯人が逮捕または犯行が明らかになったところで終わっているので、その後が興味を引く。類似した実際の事件も合わせて、説明しているので解かりやすい。「罪と罰」「異邦人」「赤と黒」などの名作や「ゴットファーザー」などの名画、読んだり観たりしたものが多いので思い出しながら読んだ。「模倣犯」「容疑者Xの献身」の項は唸ってしまった。 んー、Xの献身はかばった親子の刑罰を重くしているとは! 再読したくなる。2022/09/29

OKKO (o▽n)v  終活中

12
図書館 コメダにて丁寧に読んで1時間で読了◆映画はあまり見てないので初めてあらすじを知ったものも多く、「へぇ~今度見てみるか」 ◆ボニーとクライドから若年層のno futureな大量殺人、そして未成年をどう処するかという話について。単純に言えば、責任取れないなら最低限の人権とかいうやつ以外は権利与える必要なし。裁判で大人として扱われない可能性がある奴らに選挙権は与えるべきでない。特に未成年犯罪では、子供がやらかしたことの責任は保護者が取るべし。つまり責任者である保護者を処刑、というのが私の考え。ふふふ2019/07/30

8
名作ミステリーを、裁判や罪の観点から見ていく本。 読んだことがある話は少ししかなかったですが楽しめました。特に「異邦人」を読んでみたいです。 そしてとても勉強になります!これは、こういう罪かなぁと考えることが多くなりました。裁判官に興味を持ちました… とにかく、空き時間に読めるし内容も濃くて面白いです。 容疑者Xの献身は確かに、早くに自首していた方が罪も心の重荷も軽くなったはず。とても悲しい。2020/09/10

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