出版社内容情報
お正月かざりを売るなおこさん一家の年末年始をとおして、人びとの暮らしに息づくお正月を迎えるよろこびを描いた絵本。なおこさんの家に今年も年末がやってきました。
浅草の雷門をくぐり、ガサ市でしめなわ・お正月飾りの材料の
買い付けがはじまりました。商店街の一角で、
かねこさんは毎年正月飾りを売るのです。
無事に販売を終え、今度はなおこさんの家族も大忙しで
年越しの準備にかかります。おおそうじをして、おせちの買出しをして、、、
「あけましておめでとう」。
1月2日は、近所を獅子舞で練り歩き、ようやく忙しいお正月が
終わるのです。都会にのこる、日本の年末年始の行事を、
実在するモデル・なおこさんの家族を通して
ユーモラスかつ細密な筆致で描きます。
秋山 とも子[アキヤマトモコ]
著・文・その他
秋山 とも子[アキヤマトモコ]
イラスト
内容説明
お正月かざりを売るなおこさん一家の年末年始をとおして、人びとのくらしにいきづくお正月を迎えるよろこびを描きます―親子で読みたい行事絵本。
著者等紹介
秋山とも子[アキヤマトモコ]
1950年東京都に生まれる。女子美術大学絵画科卒業。1978~81年フランス・ボルドー大学とボルドー美術学校に留学。取材をしながら人びとの暮らしや営みを緻密に温かく描く絵本スタイルは、幅広い層の読者から支持されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
42
東京の下町で工務店を営む一家のお正月準備を描いた一冊。細かい所までよく描かれていて、飽きずにずっと眺めていられます。注連縄や門松を作って工務店で売るために、その材料を買いにお出掛け。浅草寺に建てられたプレハブ?「がさいち」なるものを初めて知りました!お正月飾りを作って売って、門松の組み立てに出掛け、大掃除におせち料理や年越しそばの準備…目が回りそうな忙しさ!新年は地域の方とお囃子の笛太鼓とともに獅子舞い。私も頭を噛まれてみたい!2021/01/15
たーちゃん
27
昨年予約していて、年明けてからの受け取りになってしまったこの絵本。お正月を迎えるバタバタ感や、お祭り気分のお正月。なんだか懐かしい雰囲気で楽しめました。息子は幼稚園で、幼稚園内の手作り神社のお賽銭箱にお賽銭を入れて獅子舞に頭をカプッとやってもらったようで、「あっ!これ〇〇くんも頭噛んでもらったよー」と言っていました。2022/01/14
ヒラP@ehon.gohon
16
浅草界隈の下町のお正月準備が細かく描かれています。 慌ただしさの中に、新年を迎えるわくわくした気持ちと、緊張感が伝わってきます。 七福神巡りで今年の正月に歩いた町並みの年末の風景が解って面白く感じました。 その土地をよく知っていなければ描けない絵本です。2019/02/09
退院した雨巫女。
15
《本屋》お正月飾りって大事。昨日、私も買いました。明日は、忘れずに私も飾らなきゃ。2019/12/28
なま
12
★4 年末年始の物語。東京の商店街に住む、なおこさん一家はしめ飾り販売を生業とする。町並みや家庭内の家具や道具の描写の豊かさに見入る。浅草の『がさ市』で正月飾りの材料を買うシーンは業者の仕入れ先の縁起の良さに驚く。年越しや正月の挨拶、門松、たまかざり、獅子舞と日本文化を家庭を通して見る。現代は盆踊りをした事がない若者増加しているから獅子舞に頭を噛まれた子は更に少ないのではないだろうか?古き良き日本の伝統文化を知り伝えてくれる。ほぼひらがな(漢字はルビ有り)で低学年も読める。8分。2022/08/29