出版社内容情報
少年が蝶に導かれて見た幻想は、さまざまな時代に生きたさまざまな人たち。彼らの生きたそのそばにあった「道」とは?現代に生きる少年が蝶に導かれて見た幻想から、歴史の中で「道とは何か」を考えるきっかけを得られる作品。
「道」は交通の道であるが、情報の道でもある。そしてそこには人間の生と死、思想や思い、まさに人間の生き方が在る。
現代に生きるということは、さまざまな情報の道のスクランブルに翻弄されることでもある。本書から「翻弄されず」に「情報の道を自分で歩く」ための力を得てほしいと考えます。
また、物語を楽しみながら、歴史の教養も身につく1冊です。
横山 充男[ヨコヤマミツオ]
著・文・その他
辻 恵[ツジメグミ]
イラスト
内容説明
モンキチョウのみちびきで現れた幻想の道。その道がつないだのは、過去と現在、人間の悲しみと喜び、生と死、そして、少年と少女―
著者等紹介
横山充男[ヨコヤマミツオ]
1953年、高知県に生まれる。四万十川のほとりにある町で育つ。『少年の海』(文研出版)で児童文芸新人賞を受賞
辻恵[ツジメグミ]
1985年、三重県に生まれる。愛知県立芸術大学美術研究科日本画領域修了。ペーターズギャラリーコンペティション2009鈴木成一賞、シェル美術賞2009を受賞。一般文芸書の装画を中心に、児童書や教科書など、幅広い分野で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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mocha
78
モンキチョウに導かれて幻想の道をたどる。ある時は戦国時代の忍びの少年、ある時は奈良時代の山の娘・・。少年の前世なのか、ただの幻影なのかはわからないが、道の先にある物語はどれもずっしりと生きる力に溢れている。歴史モノ短編集にしても良さそうなところをあえて少年の幻視として繋げたのは、これも「道」であるからか。『結び蝶物語』も読んでみたくなった。2019/11/22
まめもやし3
2
弓道男子がなぜかいくつかの過去の時代の情景の幻覚?を見る話。ひとつひとつもエピソードは、どれもおもしろい。でも、なぜそれらが見えたのかが分かりにくかった。2019/01/11
読書国の仮住まい
1
モンキチョウが目の前に現れると、過去生を幻視する少年。 表紙は弓道姿が描かれているが、あまり話には絡まなかった。 話の終わりで同じ著者の結び蝶物語につながる。2020/04/16
HNYYS
1
図書館本。なぜ過去を見るのかよく分からなかった。過去も年代順ではないので、そういうものと捉えても、やはり理解するには難しい。2019/07/02