ポプラ文庫<br> 東京老舗ごはん―大正味めぐり

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ポプラ文庫
東京老舗ごはん―大正味めぐり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784591159323
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0195

出版社内容情報

東京の老舗を紹介するおいしいエッセイ第二弾! 東京で生まれ育った著者が明治に続き大正創業の名店の魅力を紹介。明治創業の老舗の味と歴史を紹介した『東京老舗ごはん』につづく、食のエッセイ。わずか15年ほどながら、モダン、ロマン、デモクラシーなど独特のイメージに彩られた「大正」という時代。その大正期に創業され、今も人気を誇る東京の名店をピックアップ、創業時からの味やエピソードとともに、現代にも続く大正食文化の魅力について、東京で生まれ育った著者ならではの視点でつづります。

【著者プロフィール】
1954年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学新聞研究所修了。84年友人と地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊、09年の終刊まで編集人を務めた。歴史的建造物の保存活動にも取り組み、日本建築学会文化賞、サントリー地域文化賞を受賞。98年『鴎外の坂』で芸術選奨文部大臣新人賞、03年『「即興詩人」のイタリア』でJTB紀行文学大賞、14年『「青鞜」の冒険』で紫式部文学賞を受賞。近著に『暗い時代の人々』『子規の音』『お隣りのイスラーム』『「五足の靴」をゆく』などがある。

森 まゆみ[モリマユミ]
著・文・その他

内容説明

東京の老舗の魅力を紹介する、おいしいエッセイ第2弾!明治の老舗に続いて取り上げるのは大正時代に創業し、今も人気を誇る名店。東京で生まれ育った著者が、創業当初のエピソードや老舗としての思いなどを店主への聞き書きでつづる。大正の建物訪問記も収録。

目次

会社員が集う町で鰻を味わう―新橋/鳥かど家
名店が競い合う上野のトンカツ―上野/蓬莱屋
ずっと変わらないアイスの味―根津/芋甚
祖父の心意気を受け継ぐモダンな老舗―八重洲/八重洲とよだ
人気メニューはハヤシとカレー―本郷/万定フルーツパーラー
大正建築を訪ねて1―丸の内/東京ステーションホテル
special interview人に歴史あり―バー「オーク」/杉本壽さん
地元に愛される下町の蕎麦屋―浅草/翁そば
町とお客に育てられたおでんの名店―浅草/大多福
やわらかな時が流れる居酒屋―浅草/赤垣〔ほか〕

著者等紹介

森まゆみ[モリマユミ]
1954年、東京生まれ。84年、友人と地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊、2009年の終刊まで編集人を務めた。歴史的建造物の保存活動にも取り組み、日本建築学会文化賞、サントリー地域文化賞を受賞。98年『鴎外の坂』で芸術選奨文部大臣新人賞、03年『「即興詩人」のイタリア』でJTB紀行文学大賞、14年『「青鞜」の冒険』で紫式部文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

64
大正期に創業した老舗飲食店のルポ。どのお店の御主人も気持ちの良いかたばかり。震災と戦火をかいくぐり、食文化をはぐくんできたその経緯をうかがっているだけで、時代を経る重みが感じられる。このお店、ぜひ一度訪ねてみたいなぁ、と思わせてくださる本。2018/07/08

ぶんこ

47
明治創業の老舗ごはんに続いて大正創業のお店紹介の本を読みました。飲食とは離れますが、丸の内ステーションホテルの地下にフィットネスラウンジがあるとは驚きました。こちらもお店の紹介だけではなく、当時の世相や創業者や後継ぎの話など面白かったです。今回行きたくなったのは京橋「伊勢廣本店」、根津「はん亭」。2020/02/19

コジ

32
★★★★☆ 一応、食エッセイの括りに含まれる本書だが、主な内容は大正時代から続く東京の老舗を切り盛りする店主へのインタビューが主な内容と捉えて良い気がする。長く続く店を預かる主人たちの言葉は、何気なく語りながらもそこに込められた店やお客様への思い、先代達への尊敬の念が溢れている。守るべきものは守り続け、変えるべきところは躊躇なく変える。だからこそ長く愛される店になる。人もまた然り。と、老舗の主達に教えてもらえた気持ちになる。胃袋でなく心に響く珍しいタイプの食エッセイ。2018/11/26

roatsu

23
自分の最愛のカレー店である共栄堂のカレーが表紙になっていて思わず購入。明治と昭和に挟まれた短くも個性的な大正という時代に創業し、商いを続ける都内の飲食店を取材した面白い趣向の一冊。共栄堂には大学時代から20年近く通っているが、改めて詳しく知れて良かった。文中で「商売が篤実で正直」という表現が出てくるが、いずれのお店もこれに尽きると思う。創業者から始まる家族や関係者の歩みはそれ自体がかけがえのないドラマだし、震災に始まり戦争、復興と成長など様々なことがあった星霜を乗り越えて今も美味しい食事を提供しているこれ2018/07/14

みさどん

15
大正を始まりにもつお店のインタビュー集。戦後や災害を経ての現在を語ってもらう。その経緯に厚みがある。先代の努力や苦労が見えて、今に至る味にありがたみが出るというか。真摯に仕事をしている方ばかり。社会や流通、流行りの変遷があると、残っていくということがいかに大変か考えさせられる。行ってみたいお店がまたできた。2020/01/23

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