ノベルズ・エクスプレス<br> ガラスの梨―ちいやんの戦争

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ノベルズ・エクスプレス
ガラスの梨―ちいやんの戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 359p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784591159088
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

大好きな家族と大阪で暮らす小学三年生の笑生子。兄やんの出征が決まり、幸せな生活にも徐々に戦争の影が忍び寄ってきて……。親子で読んで語り合ってほしい。
戦争のこと、家族のこと、このさきの平和について。


大阪で暮らした著者の母親をモデルに、大阪大空襲で市井のひとびとが味わった悲しみを鮮烈にえがく! 今こそ読んでほしい本格的戦争児童文学!


昭和16年。小学3年生の笑生子(えいこ)は、大阪の新千歳国民学校に通う女の子。「ちいやん」と呼ばれて、かわいがられている。働き者の両親と、京都に住む長女の澄恵美(すえみ)、今は家庭を持って別に暮らしている厳格な長男の正義、いつでも心やさしく家族を助けてくれる次男の成年、電車の車掌をしているモダンでマイペースな次女の雅子、わがままだけど愛嬌いっぱいの弟の春男という大好きな家族に囲まれて、しあわせに暮らしていた。しかし、ひたひたと戦争の影がしのびより、笑生子の日常を少しずつ違うものに変えていく。大好きだった成年の戦死、成年が手伝っていた動物園の閉鎖、建物疎開で離ればなれになってしまった仲良しの千代ちゃん……そして、恐ろしい大空襲。戦争は笑生子から少しずつかけがえのないものを奪っていく。

どんな苦しい毎日でも生きていこうとする人間のたくましさと、その命のつながりによって今のわたしたちは生かされていること、そして、この戦争の悲劇を二度と繰り返してはならないことを訴える。

越水 利江子[コシミズリエコ]
著・文・その他

牧野 千穂[マキノチホ]
イラスト

内容説明

昭和十六年、大阪。小学三年生の笑生子は、国民学校に通う女の子。働き者のお父やん、お母やん、気丈できっぱりした澄恵美姉やん、心優しい成年兄やん、あまえんぼうの弟・春男、そして、かわいい子犬のキラ…そんなあたたかい家族にかこまれた幸せな日常は、暗い戦争の影に侵されはじめていた―。著者の母親をモデルに、徹底した取材のもと、戦争の悲劇と家族のきずな、人間のたくましさをえがく、今こそ読んでほしい戦争児童文学!

著者等紹介

越水利江子[コシミズリエコ]
高知県で生まれ、京都府で育つ。『風のラヴソング』(岩崎書店)で芸術選奨新人賞、日本児童文学者協会新人賞を受賞。『あした、出会った少年花明かりの街で』(ポプラ社)で日本児童文芸家協会賞を受賞。児童文学にとどまらず、ファンタジー小説、時代小説、絵本、伝記、古典・名作の抄訳など幅広いジャンルで活躍している。季節風同人

牧野千穂[マキノチホ]
福岡県生まれ。ステーショナリーメーカーの商品企画デザイナーを経て画家となる。『魔法使いの弟子たち』(作 井上夢人/講談社)他で第40回講談社出版文化賞受賞、絵本『うきわねこ』(作 蜂飼耳/ブロンズ新社)で第59回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒラP@ehon.gohon

26
自分の母親をモデルにしたという、戦争の物語です。 太平洋戦争の勃発で、家族や友だちや生活までも、大変な荒波に放り出された、現実を一人の少女の眼を通して、生々しく描ききっています。 大阪大空襲の地獄の中で何が有ったか、実在した人たちをモデルにして、あまりの迫力に圧倒されて読み終えました。 このような戦争体験を経て、現在が有ることの重みを改めて感じました。 著者は、実の母親の姉に養女として出されたそうです。 その養母の存在感も、自分としてしっかり理解した形で描かれています。2020/06/19

かもめ通信

25
著者が実母をモデルに書き上げたという物語。滑り出しは少し堅苦しい印象をうけるが、家族構成や生活様式も平成生まれの子どもたちには、こうした説明がなければなかなか理解できないものなのかもしれない。皮肉なことに主人公の暮らしが苦しくなればなるほど、戦争がもたらすあれこれが悲惨さを増せば増すほど、物語も勢いを増し読みやすくなっていく。戦後70年以上がたち、子どもたちはもちろんその親の世代でさえも、実際に戦争を体験した世代の話に直接耳を傾ける機会が少なくなっている今だからこそ、親子で読む1冊としてお薦めしたい。2018/08/15

杏子

21
大阪空襲を経験した、著者の実母をモデルにした戦争文学作品。酷い描写もあるけれど、これが戦争の真実なのだと思う。このことは伝えるべき、後世に生きる人々に、戦争の悲惨さ、引き裂かれた家族の悲劇、市井に生きる普通の人々が巻き込まれていった戦争というものの恐ろしさ、二度とやってはいけないのだということを骨の髄にまで染み通らせるべき。無責任に、戦争を軽く見て、間違った知識のもと間違った行為をしないためにも。ちいやんとお姉さんたちとの交流が唯一心を和ませてくれた。2018/11/12

まる子

20
笑生子が小学3年生〜23歳までの間の物語。小学生の時に兄が出征し、死別。その後、戦争は悪化して食べ物、物資はなかなか手に入らない。焼夷弾に焼かれた人々、疎開での厳しさ、友達の死、母の看病と小学生が経験するには辛い現実ばかりだ。結婚後は子供にもめぐまれ、小夜子を姉の養子へ。その小夜子の物語が『あした、出会った少年』になるそう。著者の水越さんこそが小夜子にあたり、『ガラスの梨』は母である笑生子がモデルの物語。水越さんや母が知る戦争が二度と起こらないために「家族で読んで考えて欲しい」と込められている。2024/02/10

マツユキ

10
大阪が舞台と知って、読みたくなりました。作者の母親の戦争体験が元になっています。 昭和16年、主人公の笑生子は、小学三年生。弟が連れて帰ってきた犬を家で飼うことに。 そんなエピソードから始まるこの物語。戦争は前から続いていたけど、生活が、どんどん変わっていく様子が、笑生子の目を通して、よく分かりました。空襲が恐ろしい。戦争は、敵味方関係なく、人を変えてしまう。地獄のような日々の中でも、大切に、繋げていった縁。最後まで、成年にいやん…。作者のあとがきも読みごたえがあり、学ばなければと思いました。2020/08/18

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