ポプラ文庫ピュアフル
迷い家の管理人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784591158784
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「空きマヨイガあります」の貼り紙にひかれ、不思議な家の管理人として住み込むことになった縁。傷ついた心を癒す優しい物語。時を超えてめぐりあった、あやかしと傷ついた青年の、感動の物語──

震災で身よりを失い、親戚に引き取られて育った縁(ゆかり)は、不動産屋の店主に「マヨイガ」の住み込み管理人にならないかと誘われ、家を出る。しかし、「今は人の住んでいないシェアハウスのようなもの」と説明されたマヨイガは、とんでもない家だった。そこで、付喪神の狸や蛟など、「人」ではない同居人たちに囲まれてすごすうちに、縁は自分の過去に向き合い、ずっと抱えていた心の傷を癒されていく──。

<目次>
第一話 空きマヨイガございます
第二話 働かざるもの食うべからず
第三話 鈴の音(ルビ:ね)が届くまで
第四話 思い出は波の向こうに

あとがき


装画 蒼川わか

藍沢 羽衣[アイザワウエ]
著・文・その他

内容説明

震災で身よりを失い、親戚に引き取られて育った縁(ゆかり)は、不動産屋の店主に「マヨイガ」の住み込み管理人にならないかと誘われ、家を出る。しかし、「今は人の住んでいないシェアハウスのようなもの」と説明されたマヨイガは、とんでもない家だった。不思議な家で、「人」ではない同居人たちに囲まれてすごすうちに、縁は自分の過去に向き合い、ずっと抱えていた心の傷を癒やされていく―。優しいあやかしと青年の物語。

著者等紹介

藍沢羽衣[アイザワウエ]
宮城県生まれ。北日本児童文学賞最優秀賞、集英社みらい文庫大賞優秀賞などを受賞し、2016年『銀色☆フェアリーテイル あたしだけが知らない街』(小学館ジュニア文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

41
東日本大地震を扱った小説は何冊か読んでいますが、この本が一番心に沁みました。小学5年の縁は、朝の出がけに母と喧嘩。放課後真っ直ぐ帰宅する気になれず、大好きな松原に寄り道。そこで出会った不思議な女性と女の子の家でのんびりと時を過ごす。その時大地震がきて、母は行方不明のまま。自分のせいで母を辛い目にあわせてしまったと悔やみ続ける日々。そんな時に「マヨイガ」へ。ここは「深い迷いを抱えた者と引き合う。その迷いを昇華する手伝いをする」家。遺されたた人の悲哀が胸をうつ。2022/05/26

ちょん

26
優しい本でした。小さい子向けなのかもしれませんが、お話がすーんと心に入ってきて心の汚れが少し落ちた気がする…。震災の話がこんな風に物語になるのか、と。そして盛岡。行ってみたいな。ちょっと遠いけど行きたい✨2021/03/24

17
タイトル読みした作品、温かいお話しでした。震災が絡んでいるので、やや涙腺が刺激されます。マヨイガや、南部鉄器のこと、もっと読みたいです。もふもふカワイイし。2024/04/18

た〜

12
はたして管理人と釜師、両立するのだろうか? とりあえず福が可愛かった2018/05/26

やまと

11
小学生の時に震災で母親を亡くし強固な殻に閉じこもり育った青年の縁は妖と迷える者たちが集まると言われる迷い家の管理人になることを勧められる。そこでぶっきらぼうだけど心優しい蛟といつでも温かい福と過ごすうちに自身の過去の後悔と向き合って心を取り戻していく物語。うーん、良くも悪くも王道といったところでしょうか。苦い過去を直視するのはすごく辛くて目を背けたくなるけれどそうしなければ前に進むことはできない。縁が後悔の中で大切な事に気付いていく過程が丁寧に描かれて、そして秘めたる母の想いに心が温かくなりました。2018/06/05

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