出版社内容情報
大沼 紀子[オオヌマノリコ]
著・文・その他
著者等紹介
大沼紀子[オオヌマノリコ]
1975年、岐阜県生まれ。脚本家として活躍中の2005年に「ゆくとし くるとし」で第9回坊っちゃん文学賞を受賞し、小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルピニア
49
シリーズ最終巻。前巻から5年後という設定。それぞれの登場人物のその後が描かれる。大沼さんのテーマは家族。血のつながり、心のつながり…いろいろ。希実さんの気持ちの揺れが、このテーマの複雑さ、微妙さを映していて、ため息が出た。最終章で、この長かった物語を私も暮林さんとともに回想した。美和子さんと暮林さんのつながり、言葉にすると何ともぼんやりとしてしまうのだけれど、心を分け合ったという表現がぴったりだと思った。読後には、ビートルズの「Let it be」を静かに聞いていたい気分。2018/05/02
ゆっき
8
シリーズ最終巻。それぞれの登場人物がそれぞれの幸せを見つけられて良かったです!家族の在り方を考えさせられるシリーズでした。2018/07/01
Yuko
5
<真夜中に開店する不思議なパン屋「ブランジェリークレバヤシ」。5年の歳月が経ち、暮林や弘基には様々な変化が訪れていた。常連客である斑目やソフィアたちにとっても同様だった。そして、希実にとっても…。シリーズ最終巻。> 2017年 シリーズが終わってしまうのが寂しい。母に顧みられなかった娘、家族との溝を埋められないLGBT当事者、妻に先立たれた夫、両親の不仲に孤立していく子どもたち、のぞき魔、いろんな人々がそれぞれの葛藤と苦しさを抱えながらも、さりげなく支え合っていく心温まる物語。 2018/05/25
ふう
1
図書館本。最終第6弾。いきなり斑目氏に子どもがいてびっくり。5年後のお話でした。シンガポール、ハワイ、パリ、ニューヨークとそれぞれ世界は広がる。でも帰る場所はブランジェリークレバヤシ。美和子さん兄(希実の実の父)の不思議さや広島の叔母の変わらぬ意地悪さなど、単純なハッピーエンドでないところが良い。最後にクレさんが出会った男の子も、やがて常連になるのかな?2025/06/05
薔薇乙女
0
希実の周りにどんどん安心できる存在が増えてくのが本当に嬉しい。人に傷つけられると壁を作りたくなるけど、思いきって心を開けばそれに応えてくれる人はきっといるんだと思う。2023/04/25
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