地の星―なでし子物語

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地の星―なでし子物語

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591156056
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

異なる世代の二人の女性が、自分自身の生を獲得していくさまを力強く描きだします。

内容説明

自立、顔を上げて生きること。自律、美しく生きること―。遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は、寂しい境遇にあっても、屋敷の大人たちや、自分を導いてくれる言葉、小さな友情に支えられて子ども時代を生き抜いてきた。時が経ち、時代の流れの中で凋落した遠藤家。常夏荘はもはや見る影もなくなってしまったが、耀子はそのさびれた常夏荘の女主人となり―。ベストセラー『なでし子物語』待望の続編!

著者等紹介

伊吹有喜[イブキユキ]
1969年三重県四日市市生まれ。出版社勤務を経て、フリーのライターに。2008年「風待ちのひと」(「夏の終わりのトラヴィアータ」改題)でポプラ社小説大賞・特別賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

287
嗚呼、こうきましたか~!先に『天の花』を読んだので、この展開はしっくりきました。夫を慕っているのは事実。けれど立海への想いはもう一つの自分の心なのです。けれど今は、おあんさんとして、母として守るべきことが己のなすべき事。「やらまいか」頑張れ、耀子!この先の物語はまだまだ先になる様だから、ゆっくりと待ちますよ。えぇ、待ちますとも!立海の純な気持ちに揺れるけれど私はやっぱり龍治が好き(笑)それにしても伊吹さん、今回はいろんな問題を提起して各人の言葉に多々頷かせて頂きました。秀逸ですね。次は『人』でしょうか?2018/03/18

しんたろー

266
前作を読んで数年経ってしまったので詳細を忘れてしまったが、常夏荘の世界へスッと入っていけた。舞台になっている場所さながら、森林浴をしているかのような清々しく凛とした文章は心地好い。子供だった立海と耀子が大人になって、どんな経緯があったのかは書かれていないのでもどかしさがあったが、二人の間に漂う切なさや純情も悪くない。耀子が自身の自立と地域の為に頑張る姿は素直に応援したくなる「町おこし」ものの見本のような展開を楽しめた。「どうして」よりも「どうしたら」が前向きに生きるコツなんだと教わった気がする。2017/11/19

fwhd8325

196
この物語は、本当に素敵シリーズです。時の経過も読み進むうちに、そこにいたように素直に入り込むことができました。わくわくするような力が私にもわいてくるように感じます。前作と今作の間を描いた作品も控えているそうですが、とても楽しみです。2018/02/07

Atsushi

184
「なでしこ物語」続編。時は流れ耀子は照子の息子と結婚して常夏荘の主人になっていた。前作での家庭教師青井の薫陶は無駄ではなかった。あたらしい自分を見つけようともがく耀子。たくましく生きる姿に胸が熱くなった。ラスト近辺で立海と交わす会話が切ない。耀子と立海そして龍治の間に何があったのか。次回作が楽しみだ。2018/01/10

yoshida

175
前作から18年。耀子と立海も成長。耀子の結婚相手が予想と異なる。栄華を誇った遠藤家にも昔日の面影はなく。耀子が勤務するスーパーの諸問題を「どうして」ではなく「どうしたら」と考えて解決法を見出だす様子に、前作を自然に思い出す。避けられぬスーパーの閉店に対し、耀子が苦悩し出した回答、そして行動に耀子の成長を感じる。勿論、衰えたとは言え、遠藤家や常夏荘の力の後押しはある。しかし限られた人員と環境で熟慮し行動する。人生の様々な状況にあてはまる事柄だろう。考えたら実際に行動する。その大切さを教えてくれる作品です。 2019/04/30

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