出版社内容情報
「絵本大賞読者賞」受賞のコンビによる、北海道の生きものと人間の暮らしを描く絵本第2弾。「第19 回日本絵本賞読者賞」受賞のコンビによる、北海道の生きものと人間の暮らしを描く絵本第2 弾。今回は、絶滅危惧種である、シマフクロウとの共生がテーマ。猛禽類医学研究所の獣医師である齊藤慶輔さんと実在する障害のあるシマフクロウの「ちび」がモデルです。主人公の「いさむ」と一緒に、人間にとってもシマフクロウにとっても暮らしやすい環境とはどんなものなのか、自然と人間とが共生するにはどうしたらいいのかを、考えます。
こんなにわかりやすく、そして、心にふかくしみこんでくる、自然との共生を描いた絵本はほかにありません。
シマフクロウのことはシマフクロウに聞くのがいちばん。この絵本の監修者、獣医師の齊藤さんはおっしゃいます。どうしてここで事故にあったのか、どうしたらその事故を防げるのか。齊藤さんは、シマフクロウが犠牲になった現場へ行き、シマフクロウを検視し、なにが原因かをつきとめるのです。そして、どうしたら、野生のシマフクロウと人のくらしが共存できるのかを考え続けました。以下、齊藤さんからのメッセージです。
「北海道にくらすシマフクロウは、翼を広げると1メートル80センチにもなるフクロウで、日本の野生動物のなかでは、いちばん絶滅の恐れのある動物の一つです。川や湖で魚を捕って食べ、大木にあいた穴で卵を産んで子育てをしますが、最近では、魚が少なくなったり、太い木が切られてしまったことにくわえ、さまざまな事故にあって、数が減ってしまいました。この絵本に描かれていることは、すべて、ほんとうに起きていることです。この絵本をきっかけに、一人でも多くのみなさんが、野生動物たちに目を向け、ともに生きていくためにはどうしたら良いのかを考えてくれたら、とてもうれしいです」
(本書に挟み込まれている「シマフクロウ新聞」より)
志茂田 景樹[シモダカゲキ]
木島 誠悟[キジマセイゴ]
内容説明
「第19回日本絵本賞読者賞」受賞コンビによる、北海道のいきものと人間のくらしを描く絵本第2弾。今回は、絶滅危惧種である、シマフクロウとの共生がテーマ。猛禽類医学研究所の獣医師である齊藤慶輔さんと、実在する障害のあるシマフクロウの「ちび」がモデルです。主人公の「いさむ」といっしょに、野生動物と人間とが共生するにはどうしたらいいのかを、考えます。
著者等紹介
志茂田景樹[シモダカゲキ]
1940年、静岡県生まれ。絵本作家、児童書作家、小説作家。「よい子に読み聞かせ隊」を結成。『黄色い牙』で直木賞受賞。絵本『キリンがくる日』(木島誠悟・絵、ポプラ社)で第19回日本絵本賞読者賞受賞
木島誠悟[キジマセイゴ]
1949年、北海道生まれ。東京デザインカレッジ在籍時よりイラストレーションを発表。1975年より公募展連続入選。現在はアートディレクター。絵本『キリンがくる日』(志茂田景樹・文、ポプラ社)で、第19回日本絵本賞読者賞受賞
齊藤慶輔[サイトウケイスケ]
1965年、埼玉県生まれ。獣医師、猛禽類医学研究所代表。1994年、環境省釧路湿原野生生物保護センターで野生動物専門の獣医師として活動を開始。2005年、猛禽類医学研究所設立。絶滅の危機に瀕した猛禽類の保護活動として、治療や調査研究、生息環境の改善を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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