ポプラ文庫
何度でも、おかえりを言おう

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  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784591151365
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

出版社内容情報

血が繋がってなくたって、家族じゃなくたって、何度でも「おかえり」を言おう――。
個性的な老人たちの、シェアハウス物語。70歳のフェルディナンは頑固な性格が災いし、息子夫婦から見放され、ひとりで広い農場に住んでいる。自分の人生にはもう何も残されていないと諦めきっていたとき、奇妙な老婦人が現れる。その日を境に彼の周辺で大小様々な事件が起こり、誰もいなかった家に変わり者の「ひとりぼっち」たちが集い、肩を寄せ合って(当然、反発しつつも)暮らすようになる。そして、最後にやってきたのは……。世界的ベストセラー、待望の文庫化。

バルバラ・コンスタンティーヌ[バルバラコンスタンティーヌ]

堀内 久美子[ホリウチクミコ]

内容説明

偏屈な老人フェルディナンは息子夫婦に見放され、広い家にひとりで住んでいた。近所のワケあり未亡人を家に住まわせてやることにしてからというもの、秘密や事情を抱えた老人が続々と集まり、居心地のいいシェアハウスを目指すが―。これからの「家族」のありかたをユーモアたっぷりに描いた快作。

著者等紹介

コンスタンティーヌ,バルバラ[コンスタンティーヌ,バルバラ] [Constantine,Barbara]
1955年、フランス、ニース生まれ。長く映画製作の現場でスクリプター(記録係)を務め、2007年に作家としてデビュー

堀内久美子[ホリウチクミコ]
1960年生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。訳書に『快楽亭ブラック』(内藤誠氏と共訳、日本翻訳家協会・翻訳特別功労賞受賞、講談社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

60
大きな農家にひとりぼっちで暮らす70歳の男が主人公。ひょんなことから、妻を失ったばかりの親友や家を追われた高齢の姉妹、住む家の無い学生たちなど、困っている人たちを迎えて共同生活をすることに。老い、貧困、家族の不和…。哀しみも苦しみも皆と共有すれば乗り越えられる、癒される。老けこんでいた老人たちが生き生きとしていくのが素敵です。フランスらしいからりとしたユーモアも小気味良い。ただ、猫がそれほど活躍しないのに表紙なのは…。2018/10/19

ぶんこ

43
フランスの農場の広い家に共同生活を始めた7人とロバ、犬、猫2匹が助け合っていくことで生き甲斐を見出す姿が理想的な老後にみえてきました。お互いが上手に得意分野と家事を分担してました。読み終わってみると、こんなにうまくいくはずないかな?と思わないでもないですが、読んでいるときは、ごく普通のこととして理想的だなぁと感心してました。終わり方が唐突な気もして、続きが読みたくなりました。2018/10/29

ロア

25
笑って泣いてほっこりする、心温まる物語(*´ㅈ`*)♡とてもとても良かったです。油断して楽しく微笑ましく読んでると、瞬間的に行間から大量の愛が溢れ出してくるので、そのたびに面食らって号泣。゚(つД`)゚。何回泣いたか自分! 2017/07/07

mokona

10
この猫の、幸せそうな笑い顔が何とも言えず、思わず表紙買いしてしまった。確定申告の合間の息抜きに、ぴったりな本だった。老後、こんな風に、お年寄りどうしが助け合い、力を合わせて生きていけたら、きっと楽しいだろうな~と思わせてくれる話の内容に、確定申告でイライラ、トゲトゲした心に、ちょっとした希望と安らぎを与えてもらった♪2017/02/27

timeturner

9
とてもよかった。ひとりぼっちで行き場のない人たちが集まり一緒に暮らす。依存や従属はない。各自が出来る事、得意な事、やりたい事をやり、お互いの足りない部分を埋める。誰も卑屈にならない。お伽噺だと頭の中で囁く声もあったけど、読んでる間ずっと幸せだった。2018/10/16

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