出版社内容情報
山本美香さん著書。緊急発売。
内容説明
伝えたい。人間として、ジャーナリストとして。2012年8月、シリア内戦を取材中に銃弾に倒れた戦場ジャーナリスト・山本美香さんからのメッセージ。
著者等紹介
山本美香[ヤマモトミカ]
1967年5月26日北海道帯広市生まれ。1990年都留文科大学英文科卒業後、CS放送局「朝日ニュースター」から「アジアプレス」を経て、1996年より「ジャパンプレス」に所属。アフガニスタン、イラク、チェチェン、コソボ、ウガンダなど世界各地の紛争地を取材、戦時下で生きる人びとの現状をレポートしつづける。2003年、イラク戦争開戦時からの一連の報道により、「ボーン・上田記念国際記者賞特別賞」を受賞。2012年8月20日現地時間午後3時30分、シリアのアレッポにおいて、政府軍の銃撃を受けて死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
91
2012年シリアで戦闘に巻き込まれて命を絶たれた著者。アフガニスタン、バクダッド、そしてシリアでの取材を通して撮った写真と記事がまとめられている。現在も紛争中のシリアでは毎日のように戦闘があり多くの民間人も亡くなっている。戦争の理不尽さと戦争に対する怒りが手足を失ったり重傷のした子どもたちの写真とにあらわれていた。戦場カメラマンは常に前を向いてシャッターを押すと同時に戦場の雰囲気をつかんでそれも伝える必要がある。過酷な職業だ2019/04/01
積読亭くま吉(●´(エ)`●)
91
★★★★★伝えたい、伝えなければいけない。伝える事で変えられる物がある!そう信じて生きた女性。伝える事で、静められる戦火がある、止められる哀しみがある…。どうぞ、手に取ってください。山本美香氏初読み2016/09/30
馨
86
戦場のリアルを見せてもらえて良かったです。この本の光景や戦況を知らずして言っていた軽はずみな発言や考えは改めたいと思います。ジャーナリストさんたちが命がけで現地を取材していることもやはり凄いと思います。2016/08/20
ゆみきーにゃ
75
《図書館》いつか読みたいと思っていた同郷の山本美香さんの写真絵本。赤ちゃんがそしてまだまだ幼い子どもたちが何をしたと言うんでしょ。罪のない人たちが犠牲になる戦争。色々考えさせられました。山本美香さんが争いのない場所で平和に過ごせていますように。2019/10/17
☆よいこ
74
写真絵本。1996年アフガニスタン、2003年イラク、2006年レバノン、2012年シリア。戦場でなにが起こっているのか、最前線でカメラを構えた山本美香さんの伝えたいことは、平和への思い。彼女の激しい怒りと悲しみを感じる。何が正しいとか正義だとかは関係なく、ただ犠牲者だけが作られていく戦争。分かっているのに、なぜ戦争が始まるのか…▽2012年8月20日にシリアのアレッポで凶弾に倒れるまで、走り続けた山本さんの思いは、この写真絵本を通していまでも生き続けている。2022/06/28