出版社内容情報
自分は年をとらないことを知ってしまった音斗。盛りだくさんの音斗の悩み事は解決するのか。感動必至のシリーズ最終巻!
内容説明
中学生の音斗は、親戚である三人の吸血鬼たちと暮らしている。血の代わりに牛乳を飲んで生きている彼らは、札幌の商店街で、小さなパフェバーを営業中。クリスマスが近づいたある日、店に、音斗の中学の吹奏楽部の女子たちから、先生に捨てられてしまったコントラバスケースを捜してほしいと相談が。最近姿を見せない旧型吸血鬼の伯爵のことも気がかりな音斗は、将来や恋のことなどさまざまな悩みを抱えながらも動きだす。人気シリーズ第5弾!いよいよ最終巻!
著者等紹介
佐々木禎子[ササキテイコ]
北海道札幌市出身。1992年雑誌「JUNE」掲載「野菜畑で会うならば」でデビュー。BLやファンタジー、あやかしものなどのジャンルで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
50
音斗くんが随分大人になった。設定が意表をつくものなのに、伯爵の孤独を孤高と言い張る可愛さなどを楽しみながら読了。音斗くんと祖父母との関係はうまくいくようになったけれど、父母の登場が少ないのが寂しかった。母さんは牛のままなのだろうか…最後まで謎だったのが気になる。2022/09/11
ひめありす@灯れ松明の火
49
優しい最終巻でした。初恋は残念ながらめでたしめでたしと終わらなかったけれど、音斗がまだこれからもこの世界で大人になっていくようにこの恋も終わってないのだから、ここで閉じてしまうよりも余りがある方がいいのかなと思います。残念な大人の吸血鬼・伯爵もまだ時間はかかると思うけれどそれでも何となく変化の兆しが見えていますね。誰かと共に生きていく事を諦めないで。パフェ屋さんのトリオにもそのままでいて欲しいなーと思うし、アキにも別の所で頑張ってほしいし、パフェ食べたいし、とにかくみんながずっと幸せでいてくれますように。2016/06/15
み
24
ほっこりと♪音斗くんの成長に感動しちゃいましたよ、お話しなのに(^^;伯爵も最初に比べたら、成長したし。あの妖し系のアンソロジーには、むっちゃ感謝(^^)2016/06/20
nono
22
シリーズ完結。あんなにひ弱で下を向いていた音斗が、自分の意見を臆さず主張し、皆の幸せを想い努力する姿にほんわりと。頑張る音斗と共に孤独な伯爵が兎に角魅力的。この先の彼等の幸せを心から祈ります。ただニュータイプの吸血鬼さん達の話はちょっと物足りないなぁ、アキを加えた彼等、そして牛のおかあさんの謎^^スピン希望。そうそう音斗の友人二人もとっても良かった、特に本能で生きてる岩井君が^^彼等のその後の話も読みたいなぁ。シリーズ通して楽しく読了。2018/01/04
めりた@かりた
15
音斗くんがずいぶん男らしくなりましたねぇ。やっぱり男の子は振られることで大人の階段を一歩づつ登るんですね・・・( ̄ー ̄)フッ そして、伯爵も音斗に血を与えたことで進化した吸血鬼になっちゃったしね。やっと可哀想な一人ぼっちの吸血鬼じゃなくなったんだよね。なんだかんだでこの流れが一番ホッとしました。それにしてもハルはアキの事を知らなかったのかぁ。さて、次は・・・って思ったら、なんと最終巻だった!!全然気が付かなかった("^ω^)・・・禎子さん楽しくほっこりなお話をありがとうございました。2016/06/23