出版社内容情報
小林泰三、近藤史恵、藤野恵美、真山仁、湊かなえ、といった人気作家達が描く、「怪盗ルパン」のオマージュ小説アンソロジー!
多くの人の読書体験に強い影響を与えてきた、「怪盗ルパン」シリーズ。
弱きを助け、強きを挫く、世界一華麗な怪盗??ルパン?≠フ活躍に憧れた子供たちも数多いことだろう。
今作では、子供時代、怪盗ルパンに胸を躍らせた過去を持つ作家陣が集結。
小林泰三、近藤史恵、藤野恵美、真山仁、湊かなえの豪華5人が、「怪盗ルパン」のオマージュ小説に挑む!
『最後の角逐』小林泰三
『青い猫目石』近藤史恵
『ありし日の少年ルパン』藤野恵美
『ルパンの正義』真山仁
『仏蘭西紳士』湊かなえ
内容説明
怪盗ルパンと5人の人気作家が華麗に競演!懐かしくて新しい、極上の作品ぞろいの“怪盗ルパン”オマージュ・アンソロジー!
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
187
ルパンに関する日本人作家がかかれたアンソロジーで5編収められています。ルパンの日本がらみの話も面白いのですが、近藤さんや真山さんの書かれた、フランス現地での話がとくに楽しめました。後者はドレフュス事件がらみでルパンも役割を果たしていたとは、ということで楽しめました。2017/04/06
starbro
182
40年ぶりのルパンシリーズ(オマージュ小説ですが)、大変懐かしく読みました。ポプラ社の江戸川乱歩生誕120年記念 新少年探偵団シリーズと違ってかなりオーソドックスな仕上りで、あまり驚きはなく、普通に楽しめました。5作の中では、藤野恵美の『ありし日の少年ルパン』と湊かなえの『仏蘭西紳士』がオススメです。新少年探偵団シリーズ同様、何冊か刊行されるのでしょうか?2016/03/29
zero1
145
5人の日本人作家がルパンを描くオマージュ作品集。注目はドレフュス事件を描いた「ルパンの正義」(真山仁)。その他にも「最初の角逐」(小林泰三)はホームズを読んでいたら楽しめる話。モリアーティ教授と対決したライヘンバッハの滝は今ではファンが一度は行く場所。「青い猫目石」(近藤史恵)はルパンらしい犯行予告。「ありし日の少年ルパン」(藤野恵美)は斬新な発想。「仏蘭西紳士」(湊かなえ)は神戸で活躍するルパン。私はホームズ派だったが、ルパン派の方から見たらどうだったのか?やや質が低いか。「彼女」が誰か分かる?2019/05/06
hiro
121
『怪盗ルパン』のオマージュ小説のアンソロジー。ルパンはポプラ社の本を小学校で借りて読んだ。この本の表紙が懐かしく、図書館で借りたが、予想以上に楽しめた。「最初の角逐」小林泰三:やはりルパンのライバルといえばホームズ。「青い猫目石」近藤史恵:ルパンらしい。「ありし日の少年ルパン」藤野恵美:ルパンを名乗る前、ラウール少年のころのお話。「ルパンの正義」真山仁:実際あったドレフュス事件を題材にして、ルパンが活躍する。これが一番好きだ。「仏蘭西紳士」湊かなえ:ルパンが神戸に現れ日本語を話し、密室殺人事件を解決する。2016/07/24
みかん🍊
99
少年探偵団シリーズに続き5人の作家さんによる怪盗ルパンのオマージュ. どれも良かったけど「ありし火の少年ルパン」まだ怪盗として活躍する前の心優しいルパン少年の活躍が面白かった。怪盗でありながら殺人はしない、人助けもする華麗でカッコいいルパンが描かれていました。2016/04/29