ポプラ文学ポケット
ねずみの騎士デスペローの物語

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784591149270
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

出版社内容情報

ニューベリー章を受賞した名作が新装版で登場! ヒーローらしくないヒーローの冒険の物語。

内容説明

人間の姫に恋をして、ハツカネズミ社会を追放された小さなネズミ、デスペロー。地下牢の暗やみでくらし、光にあこがれとにくしみをいだくドブネズミ。いつか自分がお姫さまになると信じているめし使いの女の子。それぞれの冒険は、どうなるのでしょうか。愛とゆるし、そして勇気と希望に満たされた、あたたかい物語。2004年ニューベリー賞受賞作。

著者等紹介

ディカミロ,ケイト[ディカミロ,ケイト] [Di Camillo,Kate]
ペンシルベニア州生まれ、ミネソタ州在住。フロリダ大学卒業。児童向け、大人向けの作品を書いている。おもな作品に『きいてほしいの、あたしのこと―ウィン・ディキシーのいた夏』(2001年ニューベリー賞最終候補作、ポプラ社)がある。『ねずみの騎士デスペローの物語』が2004年に、Flora & Ulysses:The Illuminated Adventuresが2014年に、それぞれニューベリー賞を受賞

エリング,ティモシー・バジル[エリング,ティモシーバジル] [Ering,Timothy Basil]
マサチューセッツ州生まれ。アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン卒業。イラストレーター、絵本作家として数多くの児童書を手がける

子安亜弥[コヤスアヤ]
名古屋市生まれ。南山大学外国語学部英米学科卒業。アメリア新人翻訳家コンテストで最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

(C17H26O4)

89
人間の姫に恋をしたねずみの冒険のお話。なかなか重たい話だった。挿絵も仄暗くて可愛らしさはない。母親から絶望の意味を込めて名付けられたハツカネズミのデスペローが家族から虐げられ仲間から追放される様子、父親に売られた先で少女ミグが耳を始終殴られて育つ様子、また地下牢で暮らすドブネズミの邪悪さがあんまり酷くて、読むのを途中で止めたくなる子どももいるんじゃないだろうか、と思った。でも扉にある言葉をその通り「信じて」最後まで読もう。「物語は光だ」ってわかるから。後半、暗闇を照らす言葉がいくつも出てきます。2022/01/17

北風

12
小さなハツカネズミに、光にあこがれたドブネズミ、捨てられた女の子。彼らは光り輝くお姫さまに惹かれて、愛したり、憎んだり、憧れたりする。ハツカネズミの恋はもちろん、お姫さまには届かないだろうけれど、それでもちっぽけな存在は生まれ変わる。不幸だって、悲しかったって、そのちっぽけな勇気をふりしぼらなくちゃならないときがある。そのちっぽけな勇気で何かが変わるときがある。たとえそれが、人生で一度きりだったとしても。2016/03/20

biba

10
子供が冬休みに「ママに借りてきたよ」と言って、学校図書館から借りてきてくれました。みたことないお話だったので、面白さに疑問を持ちながら読んでみたたら、予想を覆されました。思ってもみないネズミのお話で、ヒーローっぽくないヒーローなのがすごく良かったです。ちょっと怖い世界が広がっていて、ドブネズミ恐怖症になってしまいそうですが、登場人物が最後には一堂に会し、納得の展開でした。親子関係には特に考えさせられる描写が多かったです。2023/01/14

フーシェ

8
★★★☆☆子供用に購入。地下の暗闇看守が言う「物語は光だ」の言葉が印象的。自分にとって許せない人を許すことについても説いている。小学校中学年くらいから読めるでしょう。2017/04/12

ねこ

6
『愛をみつけたうさぎ』がおもしろかったので、こちらも。悪役のロスキューロとミゲリーがでてきたあたりから引き込まれた。読者にとっては、このふたりのほうが身近なのでは。チェスをするようにテツガクした、そんな読後感。2019/11/17

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