出版社内容情報
フツーじゃない。お互いに干渉しない、ドライで気軽な関係。だから、私たちは、「悪友」。人気YA作家が描く12歳のほろ苦い友情。
内容説明
あかりには、由香と桃子というふたりの「悪友」がいる。お互いに干渉しない、ドライで気軽な関係。だから、家族の悩みも恋の悩みもぜったいにいわない。だが、それは、小学校生活最後の思い出づくりでチアダンスをすると決めたときから、少しずつ摩擦をおこし…。人気YA作家が描く、過剰で繊細な女の子のリアル。
著者等紹介
草野たき[クサノタキ]
1970年神奈川県生まれ。実践女子短期大学卒業後、会社勤務。『透きとおった糸をのばして』(講談社)で講談社児童文学新人賞、児童文芸新人賞を、『ハーフ』(ポプラ社)で日本児童文学者協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
75
YA。児童書。小学校卒業までに「思い出」を作りたいと“悪友”を自称する3人組がチアダンスに挑戦する話。あかりは幼い頃に母親が亡くなり父親と二人暮し。由香は両親が離婚して母親が娘べったり。桃子は顔は美人だけど毒舌でマイペース空手女子。3人はベタベタしあう“親友”ではなく、サバサバと言いたいことを言い合う適度な距離感を楽しんでいた。由香が思い出作りをしたいと言い出す。あかりは憧れのサッカー男子を応援したい下心で了解するが、桃子はやりたくなさそう▽素直でない女子の心情が厳しい。ハピエンだけど途中けっこう嫌だった2022/09/17
ぶんこ
49
なんだか小6にしては幼いあかり。一人では家に居られなくて、父親が帰ってくるまでご近所のお好み焼き屋さんにお世話になりながら、お手伝いも感謝もしないで、クラスの人にも恥ずかしくて内緒にしてる。なんだかな。どうにか共感できたのが由香ちゃんだけでした。見かけだけで大人を評価しては、あからさまな態度をとったりと心配でしたが、担任の先生とミドリさんがいて、お好み焼き屋のおばちゃんがいて、そして優しいお父さんもいて、あかりは色んな大人の人に護られていた事に気付きます。夏が終わる頃には成長したあかりになってました。2016/11/09
ミーコ
49
初めての作家さん。スラスラ読めたけど イマイチ心に響くモノが無かった。もう 一捻り欲しかったかも・・・ 子供の頃から 大人になっても続く友情には憧れるなぁ この子達が ずっと仲良しでいられます様に・・・2015/09/28
tokotoko
39
素直になりたいけど、なれない。「友達」、「親友」、「悪友」っていう言葉がくれる“枠”にしばられてないかな、自分!って思ってる方は、ぜひこの本を読んでみてください。ガールズ、そのガールズを育てる人達、繋がる人達が、この本の中で待ってます。しょぼくれたり、躍動したり、日々を送りながら、答えを探しています。ぜひ、ヒント、もらってください。あと、元気も!キラキラも!しっとりも!たくさん、もらってください。2015/10/03
ひめか*
25
自分たちの関係を、お互いに干渉しないドライで楽な「悪友」と名付けているものの、本当は「親友」みたいに何でも相談し合いたかった。お互い隠してるだけで本当は3人とも同じ気持ちだった。それを知れて良かった。何かあるたびにいちいち悪友だからと考えてしまうあかりの気持ち少しわかる。思い出を作るのは大切なこと。あかりたちは一緒にチア頑張ったという思い出がこれからも心に残っていくし、ふとした時に思い出して何かの糧になったりすると思う。大人になっても"気にしてる"という表現がこの3人らしくて良い。明るいラストに安心感。2019/02/19
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