ポプラ文庫
ユキは十七歳 特攻で死んだ―子犬よさらば、愛しきいのち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784591146002
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

敗戦間近に強行された非情な特攻作戦。短くも烈しく燃えた若者たちの生涯とその時代を描く、著者渾身のノンフィクション。

内容説明

軍服姿の少年が、子犬を抱いて微笑む姿。17歳の少年・荒木幸雄は、この写真が撮影された直後、空に飛び立ちました。敗戦間近、窮余の策として強行された特攻作戦。短くも烈しく燃えた若者たちの生涯とその時代を通し、平和の尊さ、いのちの重さを問うノンフィクション。

目次

第1章 子犬を抱く少年飛行兵
第2章 大空を飛びたい
第3章 空は戦火に燃えて
第4章 ああ、特攻十七歳の春
第5章 子犬よさらば、愛しきいのち
第6章 夏のメモワール

著者等紹介

毛利恒之[モウリツネユキ]
作家。1933年、福岡県生まれ。日本ペンクラブ、日本脚本家連盟会員。テレビドラマ脚本『十八年目の召集』で第1回久保田万太郎賞を受賞。戦争および戦後問題をテーマとした作品を多く手掛け、小説『月光の夏』(講談社文庫)は自らの企画、脚本で映画化、日本映画復興奨励賞、文化庁優秀映画作品賞を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

27
特攻隊について勉強したことがある方なら1度は見たことがある子犬を抱いた少年兵(荒木幸雄伍長)と戦友4人の写真をもとに、筆者が彼らや彼らの家族の思いを綴ったノンフィクション。他書籍からの引用文が多くて読んだことのある史実が繰り返される為特攻についてすでに詳し人には新しい真実はあまりありません。親思い、兄思いな荒木伍長が子犬を見つけた時、純粋になついてくる子犬を見てどんな思いで特攻散華されたのか、筆者の想像で書かれておりましたがやはり生きている者には想像出来ないと思います。2015/09/26

北本 亜嵐

15
お気にいりさんのレビューを読み、すぐに図書館で借りた本。主人公の「ユキ」こと荒木幸雄伍長(戦死後に4階級特進で陸軍少尉)は17才で特攻隊に志願し、沖縄南方で散華した。出撃前の西往寺で記した寄せ書き「只一筋に征く」彼の人生を表している。最期を目の前にして子犬を抱き仲間たちと一緒の写真の笑顔がとても切ない。「特攻隊」の真実、多くの人に知って欲しいです。2015/10/06

ソープ

14
今まで色々なメディアで、わたしが見聞きしてきた途切れ途切れの特攻の事実や情報を、一人の青年を軸に細かくまとめて描いたノンフィクション。途切れ途切れの情報は全て繋がりました。ただただ皆様方のご冥福を祈りたい気持ちです。2015/10/06

ちょっきんな

12
子犬を抱いた荒木幸雄17歳。 特攻出撃前のこの少年達の笑顔… 泣きながら読みました。2018/01/29

ゆかり

8
この本を読んでから、鹿児島の特攻基地を巡りました。ユキの資料もあり、まるで親戚を見てるかのようで心が苦しくなりました…今の日本があるのは、あの時代の若者達のおかげだと本当に思います。2015/11/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9735790
  • ご注意事項

最近チェックした商品