内容説明
英語に興味を持ったことから語学の道に進み、外交官となった杉原千畝。第二次世界大戦の折、ヨーロッパに赴任していた千畝は、ナチス・ドイツの迫害を受けるたくさんのユダヤ人の命を救うために彼らが日本へ渡るための「ビザ」を書くことになるのです―。
目次
序章 外交官・杉原千畝
第1章 語学の道へ
第2章 ハルビン時代
第3章 命のビザ
第4章 帰国、そして
第5章 再会
ためになる学習資料室(もっとよくわかる杉原千畝;杉原千畝の生きた時代;参考文献)
著者等紹介
山田せいこ[ヤマダセイコ]
早稲田大学文学部卒。漫画家・イラストレーター
古江孝治[フルエタカハル]
1950年、福岡県に生まれる。ポーランド孤児やユダヤ難民の敦賀上陸などを展示する、福井県敦賀市の資料館「人道の港 敦賀ムゼウム」の開設に中心的役割を担うとともに、調査・研究のため「人道の港調査研究所」を設立。現在、「NPO法人杉原千畝命のビザ」の理事を務める。大学などでの講義や講演活動を通して命の大切さや平和の尊さを伝える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Aya Murakami
73
図書館本。 2100枚以上の手書きビザ。想像を絶しますね。 杉原千畝の漫画伝記は小学館のものを既読でしたが、人と仲良くなるための言語学だったのですね。 それにしても外務省のエライ役人も日本兵もひどいことをします。のちに外務省の方は謝罪があったのでちょっと救いになりますが。2024/03/01
たまきら
49
国益に反しても人道支援を優先する。悩みながらも苦しむ人を助けることを選択したある日本人役人。戦後も、そして21世紀になっても彼がしたことを忘れずに感謝し続ける人たちがいて、彼らの心がこの人を偉人にしたんだなあ。昔ユダヤ人のルームメイトがPassoverに招待してくれて、その儀式と過去を忘れない姿勢に強く揺さぶられました。どんな立場でいたい?どんな行動をしたい?娘にとって、とても良い刺激になったようです。2021/02/18
橙夜(とうや)
13
こういう、素晴らしいことをした日本人のことを私は知りませんでした。児童向けで漫画だったので、わかりやすかったです。今度は別の書籍で読みたいと思いました。2015/11/27
えすてい
9
近年、杉原千畝の「生誕地」に諸説あることがメディアで取り上げられており、岐阜県八百津町出身ではないという説を唱える者もいるという(杉原の親類縁者ら)。しかし、八百津であろうと美濃であろうと1900年1月1日に岐阜県で生まれ名古屋で少年時代の教育を受けた事実は変わりない。ホロコーストは日本では遠い世界の話なのだろうか杉原の名前が広まるのに、映画やバラエティ番組で取り上げられないと「無名」のまま、という現実も、受け入れざるを得ないのだろう。そこから伝記が広がってゆく。2019/04/09
うとうと
8
ユダヤ人を救うためにビザを発行した外交官、としか知らなかったので読んでみた。 戦時中に、国の命令よりも人々の命を優先させた行動がすばらしい。人道的に正しいことだとわかっていても、常人にできることではないと思う。 のちに、ビザを発行してもらったユダヤ人が千畝を探し、再会をはたすエピソードにはホロリときた。 ナチス・ドイツのおこなったホロコーストはあまりにも愚かで悲しい。。 先に読んだ娘(11歳)は「面白かった!」という感想。伝わってるのかな?2021/04/22