出版社内容情報
うみの そこで さかなの こどもたちが たくさん うまれたけど、あれっ このこは およげないぞ。「あー どうして ぼく、およげないんだろ」。
内容説明
うみのそこでたくさんのさかながうまれたけど、あれ?およげないこがいるよ。「あーどうしてぼくおよげないんだろ」そんなさかなのこがたどりついたのは…。
著者等紹介
せなけいこ[セナケイコ]
絵本作家。東京に生まれる。モダンな作風で知られる画家の武井武雄氏に師事し、絵本の世界に入る。1970年に、「いやだいやだの絵本」(福音館書店)でサンケイ児童出版文化賞を受賞。絵本作家として独自のスタイルを確立する。ユーモアあふれる貼り絵で、おとなから子どもまで幅広い層に支持されている。2011年に、第50回日本児童文芸家協会児童文化功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
105
海の底でたくさんの魚の子供が生まれました。中に一匹だけ泳げない子がいます。でも、何とか生きていかなくちゃならない。海底をはって進み、浜辺にたどり着きました。そこで人間の男の子と出会いました。「ぼく、泳げないんだ(涙)」と訴えると、「ぼくもだよ」と男の子。何とかしなきゃと思っていた彼らは、早速行動に出ます。初期の作品とはタッチが変わったような気がしますが、ほのぼのハートウォーミング♪ 2015年7月初版。2015/10/25
Natsuki
67
およげないさかなのお話。とてもシンプルなサインペン画?に、およげないさかなの赤色がよく映えます。漫画でよく使われるスクリーントーン?で不思議と立体感が生まれるんですね☆よくよく見れば、トーンの濃さと柄も2種類を使い分けていたりして。お話的には既視感があったかな(^^;2016/04/03
パフちゃん@かのん変更
58
せなけいこさんの本にしては雰囲気が違いましたが、面白かったです。泳げない魚が泳げない人間の子供と一緒にスイミングスクールに行き、誤ってプールに落ちた子猫を助けたときに知らないうちに泳げるようになっていたという突っ込みどころ満載の面白い絵本。子どもたちも気に入ると思います。2017/01/15
yomineko@ヴィタリにゃん
50
追悼せなけいこ先生。魚なのに泳げないとは!そこで少年と一緒にスイミングスクールへ入校!プールに落ちた猫を助けてあげた魚!あ!泳げる様になったんですね😊羨ましいなぁ~🏊2024/11/29
蔦屋重三郎そっくりおじさん・寺
46
せなけいこの絵本と言えば、あのちぎり絵が浮かぶが、これは普通にペンで描かれたものだ。珍しい。新鮮だ。せなけいこらしい味わいもある。心境の変化なら良いが、ちぎり絵をする元気が無いのだったら心配だ。もう結構年配の筈である。長生きして頂きたい人の一人だ。【以下ネタバレ】魚なのに泳げない真っ赤なさかな。同じカナヅチの少年と出会い、彼の紹介でスイミングスクールに通う。キャップと海水パンツを付けた魚が可愛い(笑)。溺れた猫の子供を助けたらいつの間にか泳げていた\^o^/。平和な内容の良い絵本である。2015/08/09