出版社内容情報
もつれたご縁、解きほぐします――流され男子&毒舌美形の副住職コンビがお寺に持ち込まれる事件に挑むほんわかお寺ミステリー。
内容説明
跡継ぎだった兄が突然失踪し、実家の福招寺―通称「福まねき寺」の副住職として呼び戻された大学生の修平。流されるまま、近所の寺の毒舌美形の副住職・清隆さんとともに、檀家さんが持ち込んできた恋愛相談や不思議な遺言の謎解きなど、さまざまな事件を解決することに…。『晴れた日は図書館へいこう』の著者による、ほんわかお寺ミステリー!
著者等紹介
緑川聖司[ミドリカワセイジ]
大阪生まれ。2003年「晴れた日は図書館へいこう」で、第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞佳作を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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mocha
82
兄の突然の失踪により、実家の寺で副住職となった大学生・修平が、檀家さんから持ち込まれる謎を解く。といっても活躍するのは、近所の寺のイケメン副住職の清隆。修平のがんばる姿が可愛らしい、ほのぼの系ミステリー。寺の役割についてもわかりやすく描かれていて、YAにおすすめ。兄の失踪の謎が明かされていないので、シリーズ化ということらしい。2015/12/05
一華
27
後継ぎだった兄の光平が突然の失踪!急きょ、実家の通称「福まねき寺」で副住職をすることになった修平。檀家さんたちが持ち込むお寺絡みのほのぼの日常ミステリー。謎解きしながら、お寺のしくみについても学べる。美坊主の清隆、元カノの和美、サークル仲間の幾瀬さん、失踪した光平のゆくえ、そして、おひとよしな修平の今後は……次巻へ2019/05/25
葵@晴読雨読
27
「晴れた日は図書館へ行こう」の作家さん。 主人公は福まねき寺の次男。 ずっとお寺を継ぐと思っていた長男が家を出てしまったので、連れ戻された。2015/09/03
ぐっち
23
失踪した兄の代わりに実家の副住職になった修平の、檀家さんの日常の謎を解くほんわかお寺ミステリー。修平のいい人っぷりとお寺の仕事がリンクする、いいお話ですね。おばあちゃんのクロスワードパズルと、肝試しの話が好きです。緑川さん、前の図書館の話も良かったし、今回の話も好きです。兄戻ってこないし、シリーズ化するのかな?2015/11/01
バニラ風味
21
大学へ通うぼくには、今ちょっと気になる女の子がいる。サークルで知り合った、その幾瀬さんに「喫茶店に行こう」と誘われ、舞い上がった所に、実家から電話が。副住職である兄が、突然いなくなったそうだ。副住職不在だとお寺としてはまずい状況なので、僕は急遽実家に帰り、兄が戻るまで副住職として働くことになった…。僕は、檀家さんからの相談事やちょっとした事件を試行錯誤で解決していく。お寺の仕組みや、物事の考え方、檀家さんとのつきあいなど、なるほどとうなずきつつ、楽しめました。続編も楽しみ。2019/05/14