内容説明
ガザでは、6歳以上のこどもはみな、3回以上の戦争を経験している。国連パレスチナ難民救済事業機関・保健局長がみたガザ。
著者等紹介
清田明宏[セイタアキヒロ]
1961年福岡県生まれ。高知医科大学(現・高知大学医学部)卒業。結核予防会・結核研究所に当初就職。国際協力機構でイエメン結核対策プロジェクトに取り組む。そののち世界保健機関(WHO)に入り、中近東の結核対策、三大感染症の責任者となる。2010年より国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の保健局長に就任。3100人の保健医療スタッフをまとめる。2015年第18回秩父宮妃記念結核予防国際協力功労賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
20
娘に徐々に戦争について教えているところです。この本をじっと見ていました。感想はあまりなかったけれど、昨日はイスラエル人のお医者さんのご夫婦と夕食を食べ、平和について語り合いました。一般市民にできることはまず交流、ですね。凧揚げ、私もやりたいなあ。2016/04/15
izw
18
図書館の児童書新刊コーナーにあった本。「戦争しか知らない子どもたち」というタイトルに魅かれて手に取った。1948年から戦争が続いていて、21世紀となってからも、2006年、2008~2009年、2012年、2014年と4回も戦争があり、6歳以上のこどもはみな、3回以上の戦争を経験している。瓦礫の山と化した町、そこに住むこどもたち、人に役立ちたいと懸命に働く人々の写真が続き、戦争の悲惨さがひしひしと伝わってくる。ただ、写っている人々、子どもの表情は意外と明るい。悲惨な中にも明日への希望を持っているのか。2015/11/08
spatz
13
どの写真にも写っているのは、抜けるような青空。一面のがれき。タイトルそのままに、ずっと戦争が生活の中にある、がれきの中で暮らす子供たち。いまやパレスチナだけでない。こんな光景が日常である人びとがいることを忘れてはならない。これらは人間自身がつくりだした日常であることを。全ての漢字にルビ。こどもたちのための本。未来を生きるこどもたちへ。国連パレスチナ難民救済事業機関、UNRWA職員として、医療スタッフの著者が、ガザを訪問した時の記録。自ら撮影した写真とともに。2017/04/30
ヒラP@ehon.gohon
12
【再読】大人のための絵本2022/08/26
おーちゃんママ
11
日本の子どもたちは永遠に「戦争を‘知らない’子どもたち」であってほしいです。2015/06/22