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出版社内容情報
表題作ほか、「ロシアパン」(高橋正亮)「村いちばんのさくらの木」(来栖良夫)「おかあさんの木」(大川悦生)など7編を収録。
内容説明
「一つだけのお花、だいじにするんだよ。」お父さんは、一りんのコスモスをゆみ子にわたすと、戦争にいきました。それから、十年―、ゆみ子は、おとうさんの顔をおぼえていません。表題作「一つの花」はじめ、戦争の時代を生きた作家が伝える、忘れてはならない大切なものがたり。
著者等紹介
西本鶏介[ニシモトケイスケ]
1934年、奈良県に生まれる。国学院大学文学部文学科卒業。昭和女子大学名誉教授。評論家、民話研究家、童話作家として幅広く活躍しており、著書は600冊余を数える。第36回巖谷小波文芸賞特別賞を受賞
狩野富貴子[カリノフキコ]
高知県に生まれる。広告関係の仕事を経て、児童書の世界に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
火星人碧
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「一つの花」どんな思いで父が我が子に花を託したかを想像すると泣けてくる。/「えんぴつびな」悲しいけれど、こころが温まる話でもある。/「ロシアパン」東北の被災地から転校してきた子がいじめられるのと同じことがここで行われる。/「村いちばんの桜の木」母は命をかけて我が子を守ってくれる。母を思い出して切ない。/「おかあさんの木」自分の子が国のために戦地で戦うことを望む母などいない。生きていてほしいのだ。/「お母さん、ひらけゴマ!」これは好きな話。/すずかけ通り3丁目」ファンタジックな作品。こういうのが書きたい。2017/02/09
殿丸
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本当に涙なしでは読めない。6歳の息子に読み聞かせ。普段、戦争のことについて話をしているからか、息子が戦争について興味を持ったのをきっかけに。2015/11/08
しげパレード
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戦争をテーマに書かれた児童文学短編集の2巻目。多くの作品が子供時代の思い出という形だから、目を覆いたくなるような悲惨な話が少ないのだと気付いた。戦時下の田舎の子供たちの日常と、その背景にある戦争のなんともいえない空気が悲しい。2015/04/16