内容説明
実在の人物がモデルといわれる愉快な「はげの義賊」の物語、モンゴルの英雄チンギス・ハーンにまつわる伝説ほか、数多くの民話が語り継がれてきた内モンゴル自治区・ヘシグテン地域。遊牧の民のこころにふれる、おおらかで素朴な説話70編。
目次
第1章 はげの義賊の物語(マイリン官にチャガン・サラ(春節)の挨拶を
ハルハ郡王の黒駿馬を盗む ほか)
第2章 地名・人物記(トゥシ・ハイラハン(山)とゲセル・ハン(王)
ダーガン・ノール(湖) ほか)
第3章 チンギス・ハーン伝説(チンギス・ハーンとアグダラガ・ノール;アスハダ岩石林 ほか)
第4章 動物・植物譚(黒い虎と呼ばれた黒牛;「トルログ」伝説 ほか)
第5章 人物譚(見栄っ張りなおやじ;ジャラサン・マイラン、中国人商人を懲らしめる ほか)
第6章 歴史的逸話(ハラ・マラガイの草原;楽景濤と黒帽子の草原 ほか)
著者等紹介
オスチンバートル[オスチンバートル]
内モンゴル作家協会会員、内モンゴル民間芸術協会会員、ヘシグテン旗ロルガルジャブ民間文化芸術協会主席。ヘシグテン旗で教員を務め、定年後は主に民間説話や伝説の採集に尽力、作家として活動する
南雲智[ナグモサトル]
1947年、新潟県生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科(中国文学専攻)博士課程満期退学。東京都立大学人文学部教授を経て、2005年辞職。東京都立大学名誉教授。現在は桜美林大学教授。専門は中国近・現代文学
トルガンシャルナブチ[トルガンシャルナブチ]
1965年中国内モンゴル・フフホト市生まれ。内モンゴル農業大学卒業。1992年来日。東京外国語大学日本語学科、東京都立大学人文科学研究科で学ぶ。モンゴル文化史を研究。現在拓殖大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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