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出版社内容情報
表題作ほか、「大もりいっちょう」(長崎源之助)「ごんごろ鐘」(新美南吉)「星砂のぼうや」(灰谷健次郎)など6編を収録。
内容説明
「ひとーつ、ふたーつ、みーっつ。」夏のある朝、ちいちゃんの命は、空にきえていきました。おとうさん、おかあさん、おにいちゃんと、かげおくりをして遊ぶまぼろしを見ながら―。表題作「ちいちゃんのかげおくり」はじめ、戦争の時代を生きた作家が伝える、忘れてはならない大切なものがたり。
著者等紹介
西本鶏介[ニシモトケイスケ]
1934年、奈良県に生まれる。国学院大学文学部文学科卒業。昭和女子大学名誉教授。評論家、民話研究家、童話作家として幅広く活躍しており、著書は600冊余を数える。第36回巖谷小波文芸賞特別賞を受賞
武田美穂[タケダミホ]
1959年、東京都に生まれる。『となりのせきのますだくん』(講談社出版文化賞絵本賞、絵本にっぽん賞)に始まる「ますだくん」シリーズ、『ふしぎのおうちはドキドキなのだ』(絵本にっぽん賞)、『すみっこのおばけ』(日本絵本賞読者賞、けんぶち絵本の里大賞)などがあり、そのほかに『おかあさん、げんきですか。』(日本絵本賞大賞、同読者賞・以上ポプラ社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヘタ
10
ちいちゃんのかげおくりなど六編収録。あの悲惨な戦争を繰り返してはいけない、その悲惨さを伝える目的は十分に達成していると思います。これとは別に、避難訓練に不備はなかったか、防空施設供給量の検証、どんな外交・同盟が必要とされていたか、軍にはどんな装備が必要だったか、どういう資源配分があるべきだったのか等々に触れた児童書も探してみようと思いました。2017/09/22
りん
9
私は、『僕は君と本の世界で恋をした。』を読んでから久しぶりに小学校2年生のときに読んだ『ちいちゃんのかげおくり』というお話をもう一度読みたくなって短編でのっている『戦争と平和のものがたり』を図書館で借りて読みました。ついでに『ちいちゃんのかげおくり』以外にもいろんなお話がのっているのでそちらも読んだ。以外にも私が初めて読んだ作品が多くあり驚いた。私は自分で体験したことはないけどやっぱり戦争がおき、人が血を流して罪もないひとやいい人まで死んでしまうのは読んでいるだけでもつらかった。今ある幸せに感謝しかない!2020/08/19
にたいも
7
武田美穂さんの挿絵がユーモアと愛らしさを添え、現代の子がスッと入れて怖がりすぎずに読める工夫のある1巻。最後まで読めるからこそ、火事も飢饉も家族を守った守り神おしらさまの力さえもふみにじった戦争のこと(さねとうあきら「戦争にでかけたおしらさま」)、ヒコジに描いてやらなかった大盛りのご飯のこと(長崎源之助「大もりいっちょう」)が心に届く。〈「ヘイワって、なに?」ぼうやはたずねた。「じぶんのことに、むちゅうになることよ。」/「センソウって、なに?」「人がたくさん死ぬことだよ。」〉(灰谷健次郎「星砂のぼうや」)2024/08/17
しげパレード
2
戦争をテーマに描かれた児童作品を集めた短編集。戦争物というとひたすら悲惨なイメージがあって敬遠してたけど、これは低学年向けのせいか読みやすい。残酷な話でトラウマを植えつけるのではなく、戦時下の日常で子供達に考えさせる本だと思う。2015/04/16
殿丸
1
図書館で借りた本。ちいさんのかげおくりを読みたいと思いまして。涙なしでは読めないですね。2015/11/08
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