内容説明
探しても見つからない、あの子はふしぎなクラスメイト。あなたにはそんな友だちがいませんか?むこうがわから、そっとやってくる友だちが。
著者等紹介
小浜ユリ[コハマユリ]
1964年生まれ。2009年、第2回ポプラズッコケ文学新人賞を受賞し、『時間割のむこうがわ』(原題「ネコの声」)でデビュー。2作目の『むこうがわ行きの切符』で第22回椋鳩十児童文学賞を受賞
柴田純与[シバタスミヨ]
福井県に生まれる。2005年よりフリーのイラストレーターとして、装画や挿絵を中心に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひとみ
2
六年1組には「学級わらし」と呼ばれる見えないクラスメイトがいる。いつ何故どうして学級わらしが噂されるようになったのか。その過程をまとまりのないクラスの子供達にスポットをあてながら語る連作短編形式の小説。イマジナリーフレンドやドッペルゲンガーなどを交えながら、内向的だったりお調子者だったり気が強かったりおっとりしていたり如才がなかったり様々な子たちの内面を語る。子供の時に読んだ創作児童文学ってこんな雰囲気だったなと懐かしくなった。結末がややファンタジーに寄っていたのが残念だったけれど好みの問題だろう。2017/07/07
菱沼
1
それぞれ面白かった。人魚姫のお母さんの話が印象に残った。しかし、学級わらしのことくらいで(「くらい」でいいのかとも思うけれど)七海とサヤカが仲良くなるだろうか。最初の話と、最後の学級わらしの紫苑とは同じ子なのだろうと思うけれど、だとしたら最初のエピソードの未来ちゃんは何か特別な能力があるんだろうか。幼稚園のころに「紫」という字を覚えた背景を聞きたかった。2017/05/04
こうしるばうま
0
面白いんだけど、すっきりしない。2016/05/05
ピッコロ
0
むこうがわシリーズの3作目 6年生のクラスメイトたちのちょっと不思議なはなしや怖いはなしの短編集 出てくる子どもたちにリアリティある。1話目の話は窓から友だちを落とそうとする場面など描写がやや過激に感じた。2015/07/26
Misuzu Fukudome
0
椋鳩十児童文学賞受賞者の三作目。個性派揃いでまとまりのない6年1組。それぞれの子どもたちの成長話かと思いきや、学級わらしの存在が浮上。卒業式の朝、教室に広がった光景とは!子どもたちの力を感じ、胸いっぱいになる作品。2015/04/27