内容説明
ロマノフ王朝の末裔が花山町に現れた!?かの人物は莫大な財産を、花山駅前再建に融資してくれると言うが、あまりにあやしすぎる話、信用していいものか…?
著者等紹介
那須正幹[ナスマサモト]
1942年、広島に生まれる。島根農科大学林学科卒業後、文筆生活にはいる。主な作品に、1978年発表の『それいけズッコケ三人組』をはじめとする「ズッコケ三人組」シリーズ(巌谷小波文芸賞)があり、2004年12月『ズッコケ三人組の卒業式』で完結した。ほかにも『ねんどの神さま』『さぎ師たちの空』(路傍の石文学賞)、「お江戸の百太郎」シリーズ(日本児童文学者協会賞)、『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mumiu
56
たぶん、今年最後の一冊。そしてまたこの三人組に会えて嬉しい。少年テイストを持ったまま、地方都市部再開発などどこでも聞くようなリアルな世界。今回はそれに加えてロマノフ朝の末裔⁈が登場。眉唾もののアヤしさもあり、ついつい先を急いで見たくなってしまった。あとがきを読んだら、すごい!そして吹いた♪今年楽しく読んでいた佐藤賢一、那須先生も(しかも大作のフランス革命)以前から読まれていたということで嬉しくなってしまいました。このシリーズもあと一冊、さびしくなります。三人組とまわりの人たちに幸いあれ!2014/12/30
オーウェン
52
花山駅再建のため、ターミナルビル建設に従事するハチベエ。 その費用である80億円を融資するという、ロマノフ王朝の末裔が花山町にいたという49歳編。 いかにも怪しい人物だが案の定そういう流れとなっていくが、そちらは本流ではない。 これまでのシリーズに欠かせないモーちゃんのお母さんが亡くなるというエピソード。 タクワンの時もそうだけど、読み続けているだけにかなり辛いが、それと反転するように結婚式のエピソードも。 最後の指輪の件はどう繋がっていくのだろうか。 2021/10/07
ゆにこ
38
ハチベエの息子が結婚、ハチベエはおじいちゃんに。そしてモーちゃんのお母さんは癌に。中年シリーズも49歳まで読んでこれで終了。熟年編は既読なので本当にこれで最後だと思うと寂しい。2016/03/04
そうたそ
28
★★★☆☆ 年末の恒例行事のようになってきているこのシリーズだが、ついに三人組も49歳に。時が経つのは早いもので、作者だけでなく最初は中年になった三人に戸惑っていた自分もいつしか慣れきってしまっている。とはいえ、刊行される度にややネタ切れ感とエネルギー不足が否めなかったのだが、本作でもそれは同様。作者が興味・関心を持っていることが露骨に作中に反映されておりそこに無理矢理さは感じてしまう。このシリーズ、いよいよ次の「ズッコケ熟年三人組」で最後とのこと。寂しい気持ちもあるがキリはいいのかもしれない。2015/02/13
カープ坊や
19
広島横断地下鉄から己斐町の再開発に絡み ロマノフ王朝のM資金話から始まった 中年シリーズ最終章。 10年間10作品の総決算 感動の読了でした。 只ラスト ロマノフ資金が実は、..........という終わり方は非常に気になります。 2015/01/20