ポプラ新書
ルポ 妻が心を病みました

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784591140000
  • NDC分類 916
  • Cコード C0295

出版社内容情報

病院探しから仕事との両立まで、夫たちは課題をどう乗り越えたのか? 病を得て新たな関係性を模索する様々な夫婦の実像に迫る。

内容説明

あんなに元気だった妻が、なぜ?人生のパートナーがうつ病等の精神疾患にかかって悩む夫たち。今まで通りには続けられない仕事、精神科への付き添い、家事や育児の新たな役割分担、妻の実家とのやり取り…。病を得て生活を仕切り直し、夫婦の関係性を見つめ直す人たちの実像に迫る。精神科医・西城有朋氏との対談を収録。

目次

第1章 「男の仕事」と妻の病気
第2章 うつ病の日々を手さぐりで歩いて
第3章 誤診との長き闘い
第4章 情報と愛情のゆくえ
第5章 「助けたい」人々の思い
最終章 心の病とどう向き合うか

著者等紹介

石川結貴[イシカワユウキ]
家族、子育て、教育問題などを独自の視点で取材。豊富な取材実績から現代家族のリアルな問題を描き出す話題作を次々と発表してきた。雑誌連載や講演活動、テレビ出演など多方面で活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデミン@もも

36
石川結貴さんのルポは、一生懸命さが出てて読みやすい。「三つのC」コミュニケーション、コグニッション(認知、考え方)、コンダクト(行動)。 ものの見方を変えるって大事。2016/06/04

くろまによん

15
これはなかなかの良書。筆者自身が専門家ではないため、さまざまな意見や考え方を取り入れて書いてある。患者ではなく、患者を妻に持つ夫からの目線で描かれる人間模様は一読の価値あり。精神病と無縁の人間は存在しない。自分もありうるし、妻もありうる。いつか来るかもしれない日を想定する必要がある。まして、精神病はもっとも誤解や偏見から自由になれない分野。できるだけ多くの体験談を参考にすべきだと思う。この本には複数の夫婦のエピソードが収録されており、どれも参考になった。2015/02/14

れに

10
令和の時代になり共働きが主流、家事もはんぶんこという考え方が増えたとはいえ、やっぱり家の中のことを仕切っていてなおかつきちんと把握できているのは妻の方がいまだに多いと思う。そんな影の大黒柱である妻が心を病んでしまったら?あっという間に家庭は立ち行かなくなるという事例がたくさん詰め込まれた本。パートナーが心の病気になったときは「地獄の果てまでついていこう」ではなくて「とりあえず頑張って支えよう、でも無理そうなら離婚しよう」という全てを抱え込まないスタンスでいること。とにかく共倒れにだけはならないように、だ。2023/11/29

こうちゃ

10
今やがんの二倍以上に達している精神疾患。その中でも誰でもなり得る可能性があるといわれる”うつ病”。妻がうつ病に罹ったとき、家庭はどうなるのか?夫は何ができるのか?どうすればいいのか?仕事は?子どもは?妻の実家との関係は?信頼できる精神科医と出会うためには?などをルポと精神科医との対談形式で掲載。家族だけの問題にしてはいけない。引きこもらず誰かに助けを求めることが大切だとはわかっていても、なかなか出来ないのも現実だと思う。2014/06/23

Mik.Vicky

5
どの話も身近に有りそうな気がして、恐ろしくなった。今は特に問題もない環境にいるが、いつ自分が・妻が・子どもが・・・と思わずにはいられない。もし身近に起こったら真摯に取り組む覚悟ではあるが、実際に出来るかどうか自信がない。また、誤診で薬漬けにされる話は本当に寒気がした。精神を病み病院に行くかどうか判断しなければならない時に間違いなく思い出すだろう。2016/04/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8027506
  • ご注意事項