ポプラ文庫<br> きみはいい子

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ポプラ文庫
きみはいい子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784591139752
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

17時まで帰ってくるなと言われ校庭で待つ児童と彼を見つめる新任教師の物語をはじめ、娘に手を上げてしまう母親とママ友など、同じ町、同じ雨の日の午後を描く五篇からなる連作短篇集。家族が抱える傷とそこに射すたしかな光を描き出す心を揺さぶる物語。

著者等紹介

中脇初枝[ナカワキハツエ]
1974年徳島県生まれ、高知県育ち。高知県立中村高等学校在学中に小説『魚のように』で第二回坊ちゃん文学賞を受賞してデビュー。『きみはいい子』で第28回坪田譲治文学賞を受賞、第1回静岡書店大賞第1位、2013年本屋大賞第4位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

307
人は子供であれ、大人であれ色んな側面を持つ生き物です。失敗もすれば過ちもする、でもその一方で良い面もたくさん持ち合わせているはずです。しかし、人はそんな良い側面を軽視しがちでどうしても悪い側面にばかり光を当てがちです。『わるい子じゃないよ』、『いい子だよ』、そんな風に前向きに、人とまっすぐ向き合うその先に幸せな未来がきっと待っている、良いことも悪いことも含めた『仕合わせ』ではなく、幸福へと向かう『幸せ』へと続く未来がきっと待っている。”人は決して一人ではない”、そんな中脇さんの強い想いを感じた作品でした。2022/01/29

mmts(マミタス)

167
虐待された当事者だと中々、読んだりすることは辛いように思いました。実際、私自身が当事者だったために、ちょっと悲しくなりました。こんな風に気にかけくれる誰かが居れば本当に救われるんですよね。短編だけど、それぞれに重みがあるように思いました。何気なくそれぞれの登場人物がリンクするのは小説としては面白いように思いました。テーマ自体は重苦しいですが、何故か文体は優しいと言いますか、繊細だと思いました。問題提起として個人的には大満足しました。映画化も楽しみにしてます。虐待の連鎖は非常に考えさせられました。2015/04/04

エドワード

159
先生も昔は生徒だった。昔の先生はみんなコワくて、頭をたたかれ、廊下に立たされた。生徒たちは先生が恐ろしく、ひたすら静かに勉強した。母親も昔は子供だった。昔の親はコワくて、泣くと手の甲に煙草を押し付け、作文や習字や工作や絵が、他の子より出来が悪いと、親が仕上げた。父親も昔は子供だった。いじめられっ子と仲良くすると、筆箱や靴を隠された。大人は昔みんな子供だった。ふだんは忘れていても、子供の心を覚えている。子供の心を忘れない限り、背伸びしなくても、よい先生に、よい母親に、よい父親になれる。そんな希望を描く物語。2014/07/24

yu

130
それぞれの家族が抱える闇。闇が深いからこそ、その先には必ず光射す場所がある。そんな風に思わせてくれる作品が集まった一冊。 虐待を繰り返してしまう母親が主人公の「べっぴんさん」、新米教師が主人公の「サンタさんの来ない家」、息子の友達の様子がおかしいことに気づいた男性のお話の「うそつき」、おばあさんと障害をもった子供のお話の「こんにちは、さようなら」、子供の頃に母親から愛されなかった女性が主人公の「うばすて山」。どれもこれも、甲乙つけがたいぐらいよかった。久々に、人に薦めたくなる一冊『きみはいい子』。2015/08/30

dr2006

120
急激に人口が増えたベットタウンを舞台に親子が抱える傷にフォーカスする短編集。人々は狭い土地にぎゅっと寄せ集まって暮らすが、周囲の人や学校での人付き合いにおいて精神的な距離を大きくとっている。そんな中では家族に隠匿される虐待、学校での虐め、親の認知症は見て見ぬふりをされ露呈が避けられる。誰もが危うい立場で自己の羞恥やプライドの為に自らの窮地を誤魔化し隠し通そうとするからだ。きみは悪い子なんかじゃないと、他人に抱きしめられて始めて傷に気付く。悲しみを乗り越えた先にある仕合せとは何か、考えさせられる物語だった。2017/10/09

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