出版社内容情報
ぼくは、町はずれの神社である女性と出会った。彼女はここの"神さま"だという――期待の新鋭が綴る、ユーモラスで心温まる物語!
内容説明
勤めていたバーの店長が夜逃げして、突然仕事を失ったぼく。住んでいたアパートも取り壊されることになり、途方に暮れていたところ、町はずれの神社で、ある女性と出会う。彼女は、態度が大きく、口も悪いけれど、どこかチャーミング。そんな彼女は、この神社の“神さま”だという。ぼくは、願いごとのあるひとを連れてくるように言われて―ユーモラスで心温まる物語、文庫オリジナルで登場!
著者等紹介
東朔水[アズマサクミ]
1984年、東京生まれ。長野県で育つ。第5回ポプラ社小賞大賞奨励賞を受賞。『ひぐらし神社、営業中』がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seraphim
26
『となりのもののけさん』にこのお話のスピンオフが収録されていて、面白そうだったので読んでみた。突然仕事を失い、住む所さえも失った田嶋。ふとした思いつきで寂れた神社を訪れたところ、神様と名乗る美人のお姉さんが現れ・・・。神様の存在自体に半信半疑の田嶋が、瀧子さんとの出会いをきっかけに、どんどん前向きに自分から行動していくようになるのが爽快。人と人の関わり方、助け合いの精神ってやっぱり素敵だ。情けは人の為ならず、本当にそうだなぁ。ホロリとするところもちゃんとあり、面白かった。2014/10/30
七色一味
20
読破。これも草食系男子と肉食系女子(こっちは神様だけど)の組み合わせで、ちょっと読んで放置していた作品です。表紙、見たことなかったんですが(いただきもの、カバーかかったままなので)、この表紙見てたら、買わんかも(笑)☆もののけ系、神様系ってのが最近の流行りなんですかね? どうも神様扱うには、文章の背景力が不足気味なのかな、薄い感じがしました。いろいろ突っ込みたいところはありますが、単調な流れでないところは好印象です。2014/12/08
ゆずぽん
17
仕事と住処をいっぺんに失った田嶋君が清瀧神社の神様瀧子さんに出会ったことで日々の暮らしが変わっていくってそんなお話。やる気の無い田嶋君が少しずつ変わっていくのが良かったね。神様の苦悩なんかもあったりで、ホロリとさせられたり、クスッとしたりと面白かったです。2016/05/09
よしりん
16
図書館への返却期限も迫ってきてて読まないで返しちゃおうかと思ったけど読み始めたら面白くて一気読み。普段神社に行くのは年末年始くらいだけどもっと気楽に会いに行こう!そんな風に思わせる1冊だった。2019/10/10
み
15
面白かったぁ♪アンソロジーで読んで気になった本編。スピンオフとは趣が少し違ったけど、龍神さまもイイです。神頼みはタマにして、自分が変わらなきゃね(^O^)2015/01/21