出版社内容情報
都会の片隅に佇む、真夜中にだけ開く不思議なパン屋さん。夜な夜なやってくる一風変わったお客様たちが、嵐のように巻き起こしていく
著者等紹介
大沼紀子[オオヌマノリコ]
1975年、岐阜県生まれ。脚本家として活躍中の2005年に「ゆくとしくるとし」で第9回坊っちゃん文学賞を受賞し、小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へくとぱすかる
60
家庭崩壊は大人にとっても苦しいが、一番傷つくのは子どもだ。大人の勝手で家族が壊れた後、心と生活を取り戻すために、どんなに苦しい過程を強いられるかを、この物語は見せている。パン屋さんが真夜中に開店するという不思議さは、読んでいる途中でどこかへ飛んでしまい、ひたすら子どもたちが心をすり減らしながらも、しかし生き抜いていくドラマに惹かれていった。そしてパン屋の二人の過去にも。人を助けることで自分も助けられる。そんなこともあっていい。続編で、二人の子どもたちと、パン屋さんの二人のその後をぜひ読んでみたいと思った。2021/02/22
なゆ
16
白と黒のコックスーツの二人。仲良しだと思っていたら、元はそういう関係だったとは。美味しそうなパンが出て来て、パンが食べたくなります。希美、こだまをはじめみんな個性豊かですが、悪い人が出てこなくてなんとなくほのぼのして読めました。先が気になる!というお話しではないですが、どういう風に終わるのか気になる感じなので、続きも読んでいこうかしら。2017/11/17
ゆっき
8
いろいろな想いが詰まった1冊でした。たまに読む児童書もいいものです。2018/06/17
ひとひと
4
単なるパン屋の話かと思っていたら、なかなか複雑な人間模様。クレさんと弘基の関係に驚いた。おいしいパンは人を幸せな気分にしてくれて、人と人をつなげてくれるのかもしれない。面白かった。2017/12/31
Minoru Tsuchiya
2
図書館利用。面白かったです。2018/12/09